COP25での石炭火電を巡る日本の対応について、踏み込んだ話しが全くできなかった小泉進次郎への落胆の声が高まっている。演説は別の意味で衝撃的で、日本人として顔から火が出る思いだった。案の定、『化石賞』。進次郎神話は日々崩れていく。

選挙の達人と政治家としての能力はこれほど違うのか!
選挙の達人と政治家としての能力は全く異なるが、改めて小泉進次郎氏が証明している。
まあ、父親の人気を引き継ぎ、ストイックと思われる生活をしていた(実はそんなこともなく、女子アナ好きで手広く活動していた)とみられること、政局の節目、節目で気の利いたコメントを出していたからだろうか。
ともかくマスコミが未来の日本のリーダーとしての虚像をつくってきたから、国民もそのつもりでいた。
だから将来の総理大臣候補として、初当選時から期待を集めていた。
大臣になったらやってくれるだろうと、勝手に期待しているだけなんだ。

選挙の応援演説、『おやっ?』と思うことも多かった
人気があるから選挙の応援弁士に駆り出されてきたが、私はニュースなどで演説を聞くたびに『おや?』の感は否めなかった。
食べもの、名物などご当地ネタは多く、おばさんやおじさん有権者の心は引くが、あまりに難しい話しがないのだ。
しかしながら現内閣では目玉として大臣に入った。
環境大臣は以前はともかく、今は世界共通の課題も多く、国内外とも重要な問題を抱える最も難しいポストと言える。
小池百合子がクールビズと打ち水をしていた時代とは全く違う。
福一原発処理、脱炭素社会、小泉進次郎で大丈夫なのか?
とくに東京電力福島第一原発にかかる諸問題がのしかかる。原発廃炉への行程、処理水の処理、住民の環境問題。
さらに政府そのものが再稼働に旗を降る。父親が反原発の活動家と化している中、ひじょうに難しい立ち位置だ。
話題のCOP25では、国際NGOのグループは温暖化対策に消極的な国に贈る「化石賞」に再び日本を選んだ。
その理由は閣僚級会合で小泉大臣が行った演説で、"石炭火力発電からの脱却や、温室効果ガスの削減目標を引き上げる意思を示さなかったため"とした。
これについて小泉進次郎は「受賞理由を聞いて私が演説で発信した効果だと思った。的確に国際社会に発信できていると思う」と。
進次郎神話崩壊、今のままでは総理などあり得ない
確かにそうだが、意味は本当に理解しているのか?このコメントはかなりキツい。
いずれにせよこれから相当、勉強しなければ総理大臣など夢のまた夢。何かの拍子でなってしまっても、現総理レベルだろう。
もりもと なおき