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大船渡国保監督の"英断"は高校野球の革命かもしれない。答えは数年後

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誰もが驚いた豪腕佐々木の決勝戦登板回避に、賛否ごうごう

163キロの豪腕、岩手県大船渡高校3年の佐々木朗希投手が、甲子園を決める決勝戦に登板せず、花巻東高校に惨敗したことを巡り、国保陽平監督の判断の是非がものすごい議論になっている。

確実に言えることは佐々木投手は掛け値無しの大谷翔平二世。出ていたら恐らく力投して抑えた可能性が高かったこと。全国のファンがそれを楽しみにしていたこどだ。

しかしもう一つ言えるのはカラダの具合、肩、肘の調子は本人と監督しか分からなかったはず。

かなり悪かったかもしれないし、言うほどでなかったかもしれない。しかしもし全く何もなかったらマウンドに上がっていたのは間違いない。

監督は筑波大学でスポーツ科学を学び、アメリカ独立リーグの経験もある。根性だけの監督じゃなく、科学的な判断もあったんだろう。

『佐々木の故障を回避した』のことばに、全てが込められている

彼の筑波大学の恩師が語っていたが、"思春期、急激に背が伸びた少年は、骨ができていない。佐々木投手はすでに190㎝近くあるが、まだまだ成長過程。
監督の話しではまだ骨密度が小さいから、冷静に判断たのでしょう"と。

佐々木投手は素人目にもカラダはまだ発展途上だなと見える。
そして4日前の194球の力投。さらに準決勝の力投。
あの細いカラダ、肩、肘に相当な負担がかかっていたのは想像に難くない。

さて、それで普通の監督なら佐々木登板回避をできるだろうかと、言うことだ。

賛否、とくにこの判断が激しく批判されるのは監督が一番、知っていたはず。凡人なら自己保身はもちろん、甲子園監督になりたい気持ちが高ぶり、間違いなく登板させていた。

そして過去に多くの有能な投手が潰されてしまったのは否定できない。監督の『佐々木の故障を回避した』に全てが込められている。

監督は他の選手の夢への責任も負わなければならない

佐々木と同じ高校になった時、他のチームメイトは恐らく甲子園が明確に見えたはずだ。
そしてそのために厳しい練習にも耐えたような気がする。

こうした球児の夢に対する責任も、国保監督は背負っていかなきゃならない。

敗れて泣きじゃくる佐々木投手ら

松坂がやはりいつまでも高校野球のヒーローであるのは甲子園での活躍だし、江川が怪物であったのも甲子園の物語があったからだろう。

恐らくや将来の日本の球界の宝であろう佐々木を守った監督の勇気が賞賛されるのは、あと数年後かもしれない。

そしてこれだけ勇気を持って冷静な判断を下し監督が現れたことは、アマチュア球界の革命だと感じた。

私みたいな凡人が監督なら『皆んなの思いがお前にかかっている。腕がちぎれてもいけ!』と、間違いなくマウンドに送り出していた。

もりもと  なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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