遊撃一本でいきたいと球団に伝える
この高校生だけはずっと気になって仕方がない。特に興味のない球団にでも入ってしまったらそうでもなかったんだろうが、何せ1位指名を引き当てたのは、わが中日ドラゴンズだった。
先日のドラフト会議でドラゴンズから1位指名を受けていた大阪桐蔭高校の根尾昂君がこの度、正式に球団との契約に合意、入団が決まった。契約金はもちろん最高額の1億円プラス出来高払い5000万円。年俸は1500万円。
根尾君については球団関係者やファンから、投手と遊撃手の二刀流、さらに外野手も含め三刀流を期待する声が高まっていたが、本人は
『遊撃手一本でいきたい』
と、球団に伝えたことを表明した。
ドラフトの日に与田監督は『本人の意思を尊重したい』と話していたこともあり、ショート・根尾でデビューしそうだ。
中日だけでなく、球界を育てる大きな選手に
しかしこの本人の決断を聞き、やはり凄い選手だと思った。投手としても非凡なものを持ち、甲子園では選抜2度の優勝投手。
さらにこの夏の甲子園では自己最速の150キロをマーク。投手としてもまだまだ成長過程であることを見せつけ、ますます投手・根尾の期待を集めていた。
当然、本人も二刀流に気持ちはあったかもしれないが、この短期間で"遊撃手"に絞ったところはさすがだ。バッターとして遊撃手として高い所を目ざすのだろう。
もう投手には未練はないんだと思う。
彼のことだからキャンプまでの間、そのつもりで練習メニューを作るに違いないし、開幕一軍を目指しているだろう。
1年目はショート定位置で"3割、15本、20盗塁"で、間違いなく新人王を獲って欲しい。
中日に育てられるというよりも、中日を、プロ野球を育てる大きな選手になって欲しいですね。
バットに書いたことばは『継続は力なり』だった。
しかしプロ野球で"投手で4番"を一度でいいから見てみたかったような…
もりもと なおき