開会式で女性タレントを侮辱するかの企画も大問題に
東京オリンピックパラリンピック組織委員会の森喜朗前会長が、女性差別発言で辞任したと思ったら、今度は開閉会式の演出を統括するクリエーティブディレクターの佐々木宏氏が、開会式に出演予定のお笑い女性タレント、渡辺直美さんの容姿を侮辱するようなメッセージを、LINEでメンバーに送っていたことが発覚、謝罪のうえ、辞任した。
渡辺さんを『オリン"ピッグ"』というキャラに仕立てあげようとしたが、メンバーから異論が相次ぎ、週刊文春の知るところとなった。

有名CM多数の超スター級のクリエーターが…
佐々木氏は元電通局長。
恐らく誰でも知っているCMを多数制作してきた超有名なクリエイティブディレクター。
上戸彩らが出ているソフトバンクの『白戸家』シリーズやサントリー、トヨタ自動車、資生堂、JR東海、江崎グリコ、ANAなど、制作するCMは全て大ヒットさせてきた。
今回、渡辺直美さんを豚のキャラにする計画だったとの話しを聞き、白戸家シリーズを思い浮かべた人もいるのでは。
このシリーズはお父さんが突然、真っ白な犬に変身したという、ほとんど意味不明の設定だった。
しかしお父さん犬の声が大スター北大路欣也だったことや、北海道犬カイ君の賢さが受け、シリーズはロングランとなっている。
失態、不祥事の連鎖に、今後猛烈なコロナ感染拡大も
このシリーズの人気で佐々木氏は人間を動物に変身させることに味をしめたのかも知れないが、今回ばかりはあまりにいただけなかった。
新国立競技場整備計画の撤回、公式エンブレムの盗作疑惑、森喜朗会長の女性差別発言…
もうこれで終わりかと思ったら、またこうした人権に関わる問題でトップが辞任した。聖火ランナーや大会ボランティアも辞退者の続出が続いている。

そしてこうした失態もさることながら、ワクチン接種の遅れというより、全体への接種計画の目処さえ立たない中、コロナ感染第4波は確実となっている。
そして肝心の東京五輪だが、国民の80%が中止を望んだり、できないとみている中、強行しようとしているのは、バッハ、菅首相、小池百合子氏だけのような気がする。
もりもとなおき