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失業率が最低でも、非正規雇用4割かつ低い時給では庶民は苦しいのだ

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27年ぶりの低い失業率だが、働く実態みれば何の自慢にもならない

総務省が発表する完全失業率が7、8月と2.2%で、'92年10月以来の低い水準になったとか。
さらに総務省は「景気など構造的要因による失業率はほぼゼロとなっている」として、雇用動向について「完全雇用に近い状況にある」との見方を示した。

確かに低いに越したことはないが、手放しで喜べるのか?それだけ雇用が充分でありながら、この国全体の市民生活に漂う不況感はなぜなんだ。

低い失業率、じゃあなぜ7人に1人もが貧困なんだ⁈

わが国は7人に1人が貧困に喘いでいると言われる。雇用にしたって非正規雇用が増える一方。正規雇用60%に対し、非正規雇用は40%を占めている。

例えば時給換算なら900円/時間(実際は800円台が多い)で年間2000時間も働いたとしても、年収は180万円にしかならない。これから社会保険料やいろんなものが引かれる。
これだけ働いても貧困なんだ。

安倍首相が以前、衆院予算委員会で例え話として『私の給料が50万、奥さんのパート代が25万として…』などと言ってしまい顰蹙を買ったことがある。例え話であっても、月収25万ものパートがいるはずはないからだ。

この水準での失業率の低さならもちろん、素晴らしいんだが。

人手不足で非正規雇用はいくらでもあり、失業者がいないのは当然

これだけ働いても多くの非正規雇用者が貧困の範疇に入ってしまう現実を見れば、27年ぶりの完全失業率の低水準など、何ら喜ばしいことでもない。

人手不足の中、非正規ならいくらでも雇用はあるからだ。

世界でもトップクラスのこれだけ低い失業率でも、個人のGDBはOED加盟国・先進国の中では最下位グループだ。
雇用率の高さと時給の高さが比例しなければ、全く意味がないことは、誰でも分かるだろう。

総務省のまとめでは、完全失業者数(季節調整値)は154万人で7月、8月は同じだった。
自己都合による「自発的な離職」は68万人と前月と同数。非自発的な離職も前月と同じ36万人だった。
「新たに求職」は前月比2万人減の33万人となっている。

男女別では男性が2.4%と横ばいで、女性は2.0%と0.1ポイント低下した。就業者数は19万人増の6735万人、雇用者数は2万人減の6023万人だった。非労働力人口は16万人減の4197万人となっている。

もりもと なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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