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奈落の底をのぞき込んだ米国民は、一歩下がり民主主義を守った

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偏狭なナショナリズムの台頭に心痛めていた米国民

政治家個々の政策の評価はある。トランプ氏だってアメリカ大統領として国家に有益なことをたくさんした。

しかしながら過半数のアメリカ国民は、彼の場当たり的な政治はもちろん、酷くなった人種差別政策、それに伴う国家の分断。
さらに各国との貿易交渉、Whoの離脱など様々なトランプ流外交に、米国の国際的信用の失墜を心から心配していた。

そして偏ったナショナリズムによる右派勢力の台頭は、アメリカ民主主義の崩壊さえ多くの良識ある米国民を心配させていた。

"バイデン勝利は米国民主主義の回復力の証"と有力紙

今回の大統領選挙で、民主党バイデンが勝利したこと。さらに副大統領にマイノリティー出身のハリスを指名したバイデンを米国民が勝たせたことには、歴史的意味があったと思う。

アメリカの2大紙、ワシントンポストとニューヨークタイムズは、社説でこう表現した。

ワシントンポストは、『バイデン氏の勝利は、米国の民主主義の回復力の証しだ』と題する社説を掲げた。
そしてニューヨーク・タイムズ(電子版)は『独裁的なナショナリズムの奈落の底をのぞき込んだ米国民は、瀬戸際で一歩引くことを選んだ』と、今回の選挙結果を解説した。

米国民が奈落の手前で引けたのは健全なメディアのおかげ

過半数の米国民が奈落の底をのぞき込むことができ、落ちることがなかったのは、こうしたメディアの良識、見識の賜物に違いない。

翻って日本を見た場合、国家の奈落の底が見えないようカモフラージュするメディアばかりじゃないのか。
日本だって本当は奈落の底が見えるところま国民は来ているが、一歩引けるか否か、本当に心もとない。


勇気ある健全なメディアが踏ん張るアメリカが羨ましい。

もりもとなおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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