土俵の上で倒れた京都府舞鶴市長。救命措置をした女性看護師さんに、行司が"女の人は土俵から降りてください"と場内放送したから大変。
"女人を土俵に上げない"という相撲界の古き伝統を巡り、また相撲協会を巡るかまびすしい議論が沸き起こっている。
八角理事長も次から次へ大変だ。
まさかの出来事だった
4日の地方巡業での出来事だった。多くのファンが突然の出来事をスマホで撮影。動画サイトを通じニュースはあっという間に拡散した。
まさか人の命がかかったこの緊急時に…
このニュースを知った人のほとんどの感想だろう。
また市長が担架で運ばれ、関係者が下がった土俵に大量の塩が撒かれたという目撃談も。
"女を不浄なもののように扱った"と、また火に油を注いだ。
かつては森山真弓文部科学大臣、大阪府の太田房江知事…相撲協会岩盤とも言える"伝統"の壁に阻まれ、土俵に上がることは叶わなかった。
"改革派"貴乃花親方の口からもこの伝統については改革の必要性は聞いたことがない。
相撲界伝統の本当の意味は?
そもそもこの伝統の本当の意味はなんなんだ?
表向きには相撲は神道の儀式だからと説明する人もいるが、
じゃあ外人力士は神道か?
欧米、アジア、飲酒の大砂嵐はアフリカだ。信仰する宗教も外人力士の数だけあるだろう。
御用記者揃いの相撲記者たち。この伝統の本当の意味について誰も問い質さない。
しかしこれについてワシントンポスト紙は『儀式上、女性は不浄と扱われてきた』という相撲界のしきたりを指摘した。
ニューヨークタイムズも『日本で最も古く最も神聖化されたスポーツのなかでの差別的慣習』と、切って捨てた。
挙げ句、日本は男女格差が世界144ヵ国中、111位であることも改めて報道されてしまった。
最近は高校、大学で女性相撲部も増えてきた。
最近は高校、大学で女性相撲部も増えてきた。
高校女子相撲
さらに女性政治家も増えていく中で、女性総理大臣も誕生するだろう。
協会はその時、総理大臣杯はどうやって受け取らせるつもりだろう。
芝田山広報部長はこの出来事を受け『伝統守るスタンス不変』などと、まだ言っている。
タイミングの悪いことに、その後、ちびっ子相撲に女子児童を参加させなかったことも、問題を大きくしてしまった。
ここは協会の女性役員、池坊さんにもご意見を拝聴したいものだ。
悪しき慣習断ち切る決断を