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女子差別など私立医大の不正入試は、その背景となる医療現場の改革も

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不正入試で浮かび上がった医療現場の現状

私立の医科大学で、女子や多浪にハンディを与え、合格者数を抑制するという不正入試が次々と発覚してきた。
これまで判明しているだけで東京医大、順天堂大学、北里大学、岩手医大、金沢医大、福岡大学などが不正入試を認めている。

 

 

各大学は世間向きに謝罪し、なんとか態勢を整えようとしているが、中にはバカバカしい言い訳や理由づけをし、ますます火に油を注いでいるケースも。

裏口入学などは論外として、各大学がそのような不公平入試を敢えてやった背景には様々は理由があったはずだ。
各大学の附属病院が機関病院として地域への貢献、多くの患者のニーズに応えるのはもちろん、より深い医療の充実のためには例え世間に叩かれても、きちんと理由を開示すべき。
そして改善策を見出さなければ、単なる入試改革だけに終わり、医療現場はさらに悪くなることは間違いない。
一番大切なことを置き去りにしないよう、全ては医療のため勇気を持って改革していくべきだ。

女子差別の不正入試ありきでは、何も解決しない

先日もブログに書いたが、医療系民間調査会社の調査では、女子を一律減点した対応について55%もの医師(女医も含む)が「必要」と回答。

また、3人のうち2人が「女性医師の割合の増加が医師不足や診療科の偏在につながる」としたほか、「女性医師の割合の増加により現場が回らなくなることが実際に起きている」と答えた医師は44%と「起きていない」の33%を上回った。

その調査での自由回答では「当直や時間外当番などしない女医でも、男性医師と同じ1名と換算されるので、男性医師の負担は増える」

「良くない事だが、現実問題として仕方ないのではないか。美容・皮膚科医ばかり増えても国民は救えない。理想を語るばかりで現実を直視しないと医療現場は崩壊する」
現場の厳しさからか、私立医大の不正入試をやむを得ないと考える医師は、結構、いるようだ。

しかしこれと不正入試は全く別次元の問題。多浪はともかく、女子を入試で差別していいという話には全くならない。

 

女医を減らす目的の不正入試では何も解決しない

女医さんも結婚して出産すれば当然、暫くの間、現場を離れるのは当然だ。さらに体力的に外科を敬遠する、当直が男子より少ない…こうした問題は、今始まったことではない。

なぜ病院の根本的な体制の見直しをせず、医療現場から女医を減らすだけの目的で、女子の合格者を抑制する不正入試を続けてきたのだろう。
医療現場の問題点はきちんと表に出すべきだ。

こうした入試を今後、続ける訳にはいかないし、抜本的な改革をしないのは、全ての医療従事者にとって不幸なことだし、ひいては一番影響を受けるのは患者だろう。

男子、女子を別試験にする、入試段階で将来の診療科目別にするなど、ドラスティックな改革抜きに、入試の平等化を図るだけでは、医療現場の改革はできない。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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