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女性の自殺が激増!政治は女性受難の社会を放置していないか⁈

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女性の自殺が激増している。10月だけで何と前年比82%だから異常な数字だ。またホームレスに占める女性の割合は3%と言われるが、最近、増えているという。コロナ禍の下、女性受難の社会を放置してはならない。

コロナ禍の下、非正規女性らの職を失う絶望感

新型コロナウイルスの感染拡大の中、どんどん景気が悪くなり、失業者は増えている。とりわけ働く人の40%も占める非正規雇用の解雇や雇い止めは急激に増えているのだ。

そして働く女性の非正規雇用は56%という高さを考えれば、職を失った末の女性ホームレスの増加、女性の自殺の激増は決して無縁じゃない。

コロナ禍の中クビを切られ、絶望感の中、ホームレスになることを余儀なくされたり、死を選ばざるを得ないのかもしれない。
こうした数字を見て驚いたり嘆くだけではいけないのだ。

スーパーのレジの女性はほぼ全員が非正規雇用だ

10月の女性の自殺者は、昨年同月比82%増の衝撃

警察庁のまとめでは、ことし10月の自殺者数は速報値で2153人だった。前年10月に比べ39.9%(614人)もの増加だ。

自殺者数そのものは2010年から昨年まで、10年連続で減少してきた。今年になってからも1~6月までは前年同月比マイナスで推移していたが、7月以降は4カ月連続で増加している。
1~10月の全国の自殺者数は1万7219人で前年同期より160人多くなった。

そして男女別でみると、男性は前年比21.3%増の1302人だが、女性は82.6%増の851人で女性の増え方が異常だ。

様々な理由はあるんだろうが、やはりコロナ禍の中、家庭生活の不安定さ、失業による生活の困窮があるのは間違いない。

無残に殺されたホームレス女性は2月まで働いていた

こんな中、先日、東京都渋谷区幡ヶ谷のバス停で、ホームレスとみられる女性(64)が、近くに住む男に目障りなどの理由で殴り殺されるという、なんとも痛ましい事件があった。

女性はさる2月まではスーパーでパートで働いていたことが確認されている。わずか7〜8ヶ月前までは、彼女にも普通の日常があったのだ。
女性は電源の切れた携帯電話や親族の住所を書いたメモを持ち、まだ日常への手がかりを残していた。
この女性を見る限り、誰でも同じ状況に追い込まれる可能性がある。

殺された女性はこんな狭いベンチで夜を明かしていた

メンタルクリニックの初診患者の60%は非正規の女性

ちょうどテレビでやっていたが、東京都内のメンタルクリニックでは夏以降、初診の患者がなんと5倍にも増えているという。そして患者の60%が20〜40代の非正規雇用の女性だと。

医師は非正規で職を失い、将来の目標を断念せざるを得ない若者など、コロナ禍が原因のケースがあまりに多いと分析していた。

社会が衰退していく中で、弱者、とりわけ女性が疎外され、取り残されていく。

こうした社会の陰に光を当てず、なんのための政治かと思う。国も地方も同罪だ。

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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