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妻へのDVがなければ、娘は栗原勇一郎に殺されることはなかった

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妻子を暴力の恐怖で支配した栗原勇一郎

妻へのDVと子どもへの日常的な暴行、さらに性的虐待。夫であり父親が暴力で妻子を支配する家庭の状態は、想像を絶する。

なぎさ被告の裁判で明らかになったのは、一度は夫の心愛さんへの暴行を止めようと、『通報する』と言ったところ、胸ぐらを掴まれ床へ叩きつけられ、馬乗りになられた。
以来、完全に勇一郎の暴力の前に無力になった。

激しい妻へのDV。暴力に支配された妻は愛娘を救うことはできなかった。
警察に知らせるべきだった、身内に訴えるべきだった、児童相談所に…

結局、なぎさは何一つできなかった。
それどころか、食事を与えなかったり、心愛さんの様子を勇一郎に報告したり、虐待を手助けした。

軽い求刑はなぎさもDVの被害者だったから

千葉県野田市で当時小学4年生だった栗原心愛さん(当時10)が、父親の勇一郎(41)=傷害致死罪で起訴済み=から連日、激しい暴行を受けて殺された事件の初公判で、傷害の幇助(ほうじょ)の罪に問われていた母親のなぎさ(32)に対し、検察側は懲役2年を求刑した。

たったの2年。
娘を救うこともなく夫の壮絶な子への暴行を看過した母親。

検察側はなぎさは「母親の責任を放棄し、虐待に同調した悪質な犯行だ」と指摘はしたが、それでもたったの2年の求刑だったのは、なぎさ本人が完全に勇一郎の暴力に支配されていた背景があったからだ。

ニュースを聞いて多くの人が驚きを隠せなかったと思うが、家庭内から表に出ないDVの怖さも分かった。

専門家はなぎさが勇一郎の心愛ちゃん虐待を止めることができなかったのは、DVから自分を守るためと、次女を守ろうとしたのかもしれないと、分析している。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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