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妻子を殺された夫の慟哭は全国の高齢ドライバーに伝わったか

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今一度問う 飯塚老人、なぜ運転したんだ

愛する妻と娘の命を一瞬にして奪われた夫の慟哭を、母娘をはねた87才の老人と家族は聞いたのか⁈
母娘は死ななくともよい事故だった。この老人が運転さえしていなければ。

飯塚老人

右足をひこずるほど足の悪い老人に、妻や息子はなぜ運転をやめさせなかったんだ。
高齢者の事故は免許を返上を強く促せない家族にも多大な責任があることを、多くの家庭で認識する事故でもあった。

東京都池袋で板橋区、元通産官僚飯塚幸三(87)運転の乗用車が暴走し、横断歩道を自転車で渡っていた松永真菜さん(31)と長女の莉子ちゃん(3)が無残にもはねられ死亡した事故で、真菜さんの夫(32)が会見を開いたが、悲痛だった。

亡くなった松永さん母娘

 

夫『一瞬で未来が奪われた』

夫は

「最愛の妻と娘を突然失い、ただただ涙することしかできず絶望しています。寿命が尽きるまで一緒にいると信じていましたが、たった一瞬で未来が奪われました。
この悔しさはどれだけ時間が経っても消えません」

と、終始うつむきながら、やっとの思いで話した。
会見などしたくなかったし、妻子の写真は出したくなかった。それでも同じ悲劇を繰り返して欲しくないと、意を決してカメラの前に座ったのだ。

高齢ドライバーを抱える家庭では、一日も早く免許返納について話し合った方が良いだろう。

政府も高齢者の免許制度についてはドラスティックな改革が必要だ。
自動車メーカーも低価格の自動ブレーキの車両の開発を急いで欲しい。
一番は高齢者の自覚だ。自分は大丈夫と過信してはいないか。30才を過ぎたら反射神経はどんどん落ちていく。例外はない。

免許更新で口利き依頼した高齢者

議員時代にこんな信じれない相談が2件あった。ともに80代の高齢男性。免許更新が迫ってきたが、自信がない。
『なんとかすんなりいくように、警察に口利きして欲しい』との依頼だった。

もちろん私が聞き入れる訳もない。かなり叱責したから支持者ではなくなったと思う。ひとりは奥さんも一緒にやって来た。
なんとしても免許が欲しいという高齢者の現実だろう。

もりもと なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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