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子どもの貧困率が高い日本。小学校の卒業式は華美にならない服装を

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女子の袴、卒業式考えるきっかけに

制服のある私立は何も問題はないんだろうが、公立小学校の場合、圧倒的に自由服が多いから卒業式の日の服装は、保護者は悩ましいようだ。

私も20年間、地元小学校の卒業式は来賓でお招きいただいたので、服装の変遷は見てきた。
4月から入学する中学校の制服を着てくる時代が続いたが、次第に男女とも新しいブレザーとかが増え、数年前から女子は袴姿も目立つようになってきた。

実はこの袴での卒業式が今、物議を醸している。宮城県河北新報に載った記事がYahoo!ニュースに載り、全国に広がった。
東松島町の市長が議会答弁の形だが、小学校で年々増え続ける袴での卒業式出席について『華美過ぎないか』と、問題提起したことが記事に。

 

貸衣装、1回3万円以上も。保護者に負担

聞けば最近は袴が全国的に広がりを見せ、女子の90%が袴で占める学校もあるほどとか。宮城県のニュースは、政治家あるいは新聞記者たちが、残り10%の子どもたちや親の心情に思いを馳せたのでは。

袴はもちろん、貸衣装が大半だと思われるが、一回借りたら通販でも1万5000円ほど。いいモノを借りれば、やはり3万円以上はするらしい。これに着付けや頭のセットも入るから、負担は大きい。

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着てる子でもかなり無理をしている親もいるだろうし、金銭的に泣く泣く諦めている家庭もあるはずだ。

私も袴姿の女子はたくさん見たが、6年生最後の日とはいえ、みんな見違えるように急に大人っぽく立派になったような気がした。
私が卒業式に参列させてもらったときは、まだ袴は少数派だったから、考えなかったが、多数を占めるとなると話しは別。
やはり学校は全体に目配り、気配りすべきだろう。

教育者は日本の現状みて

子どもの貧困は今、社会問題になっている。貧困率は10数%にも及び、先進国の中では下位に位置する。ひとり親家庭なら50%を超えている。

1日だけのことに3万円は、大変な負担を感じる家庭もかなり多いはず。小学校に制服があるなら制服で、自由服なら普段着ている清潔感あるものならいいんじゃないかと思う。

最後に子どもたちや親に、辛い思いをさせないのも、教育者が考えなければならないことだろう。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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