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子は親の所有物じゃないー。一家心中事件に思う

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『辛い無理心中取材。"子は親の所有物じゃない"と訴えだ新人記者』

事件記者をして最も嫌な取材だった。親子による痛ましい無理心中の現場を見るのは本当に辛かった。一家5人もが横たわった悲惨な現場もあった。両親に道連れにされた3人の幼気な子どもたちに、涙が止まらなかった。

不倫関係など、訳あり男女の心中の現場は凄まじいものがある。
凄まじいのは死に方もさることながら、最後にベッドで激しく愛し合うケースが多いのだ。男のSEXはメンタルが左右するのに、2人でまさに死のうとする異常な精神状態の時、よく何度もできる(勃つ)ものだと疑問だった。

私はそうした現場は見たことはないがこの道に詳しかった平野淳輔先輩(故人)に聞くと、男女の周りにはティシュが散乱し、明らかに何度も激しく愛し合った形跡があるとか。
互いの身体にマジックで『好き』とか『愛してる』とか、書いたケースもあったという。死を前に異常に高揚するのかもしれない。

不倫の心中と言えば黒木瞳と役所広司の映画『失楽園』のエンディングがそうだった。2人の身体はひとつに繋がり、行為の最中に死亡し死後硬直していたのだ。
恋人同士の心中の場合、互いの手を縛っているケースは多い。また『失楽園』のような最後が理想だと聞いたことがあるが、残された者のことを考えると、やはりこれはいただけない。

こうした男女の身勝手な心中に対し、一家心中の場合、経済的な理由が多い。幼い子どもたちを心配で残していけないとの親の気持ちから道連れにするようだ。しかし…
『子どもは親の所有物じゃない。生まれてきたからにはひとつの別人格であり、みんな輝かしい未来があるんだ。しかし残された子を幸福に育てることができる国なのか…』
と、1年生記者だった森本尚樹は紙面でこう訴えた。

40年以上が経ったのに、子どもの貧困率は先進国では今や最下位グループだ。やはり政府の無策や大人の犠牲になっている。
(写真はいかにも繊細でまだヤクザと同じじゃなかった新人記者時代)

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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