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学校の部活のあり方について、社会がもっと語るべきだ

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部活の監督の激しい指導で自殺した高校生、中学生のことをテレビのニュース特集でやっていた。
楽しいはずのスポーツの部活が彼ら、彼女たちにとってまさに地獄だったんだろう。

何年か前、河川敷で少年野球の試合をしているのを、目にしたことがあるが、信じられない光景だった。
監督やコーチの延々と繰り返される、失敗した子どもたちへの口汚なく下品な罵声。
子どもたちは間違いなく萎縮していた。

親も大勢、見ていたが誰も口を挟まない。大切な自分の子どもたちが他人にことばの暴力を浴びせられているのに…だ。

"子どもたちを預け、任せている"というんだろうか。この光景には関係ない私でも腹が立ち、怒りでアドレナリンが逆流した。

そしてこれだけ力で押さえつけられ、不要な我慢を強いられたら、中、高校と野球が上手くなっても成長過程に良い影響を与える訳はないと思った。

愚息は小学生時代、大塚製薬の少年サッカースクールに在籍した。現在の徳島ヴォルティスのジュニアチームの前身だ。
送迎ついでによく練習を見学したが、Kコーチは常に一人ひとりに目配りし声をかけ動きを褒め、指導ぶりは先の少年野球で見た光景とは真逆だった。

Kコーチは『上手い子も上手くない子も、今はサッカーが好きになって欲しいんですよ』と。
息子は"上手くない子"だったが、サッカーはいまだに好きだ。

プロの世界でも日本シリーズを制したヤクルト高津監督、そして侍ジャパンの森保監督や大学駅伝の原監督。
いずれも監督の権力で選手を抑えつけるタイプではない。ほのぼのとした空気感さえ漂う。そんなチームが強くなっている。

昔に比べ部活のあり方、指導も変わってきたが、まだまだとんでもなく酷い指導者がブラック部活にしている。

学校スポーツは教育委員会の範疇だからか。なかなか政治は口出ししない。
知事選挙では学校スポーツのあり方を打ち出す候補が出て欲しい。

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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