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学生を追い詰める高い授業料。食費300円/日で身を粉にして働く

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皆んなが極貧の時代はそれも当たり前だったが…

五木寛之のエッセイ、『ゴキブリの歌』か『風に吹かれて』だっただろうか。福岡県の筑豊から早稲田の露文で学ぶために上京したものの、カネはないから住むところもなく、しばらくは大学近くの穴八幡神社の縁の下で野宿した…という話しから始まった。

五木寛之さんが野宿した穴八幡神社

バイトもあまり無い時代だから、自分の血を売り、そのカネでメシを食ったりゴーリキーの原書を買ったなど、貧しく苦しい時代の話がことも無げに書かれていた。
昭和20年代後半だ。

こんな貧しい学生時代に私も少しは憧れ早稲田に入ったものの、すでに20年も経てば、穴八幡神社には誰も寝ていない。

もちろん飯田橋へ行っても売血のアルバイトなどあるはずもなく、世は高度経済成長時代の残り火がかすかに燃え残っていた頃だ。
アルバイトなどいくらでもあり、その辺のサラリーマンより、稼ぐこともできた。

入学試験と入った頃のキャンパス

今や国立大学の授業料はなんと50倍に。私立は百数十万円!

それでわれわれの当時の授業料はなんと年間8万円!年間だよ!これで私学の平均的なところ。国立などは年間12000円。月わずか1000円でタダみたいなものだった。

それでも親からの授業料を遣い込み、滞納で除籍になったヤツはいっぱいいたから、よく分からない時代ではあった。

もっとも早稲田は中退が本流。吉永小百合やタモリ、市原和代が学んだ第2文学部の友だちで、卒業したとの話は全く聞かなかった。

こんな具合で学生は貧乏が相場だったが、最近の貧しさは昔のようなのどかさは皆無だ。

1日の食費300円、3人に1人が仕送りゼロで頑張るが…やはり苦しい

学費値下げと奨学金制度の改善を目指して活動する学生アドボカシー・グループ「高等教育無償化プロジェクト」(通称「FREE」)は、このほど7000人近くの大学、専門学校の学生
の調査をしたが、何と1日の平均食費は300円という凄まじい結果が出た。

仕送りはゼロで全て奨学金とアルバイトで賄う学生も33%もおり、学業より毎日の生活に追われている姿も浮き彫りになった。アルバイト学生は84%。治療費を考え病院を控えている学生もいた。

奨学金は2.7人に1人が貰っているが、将来の返済に不安を感じ、貰ってない学生も多い。大学院への進学を断念するケースも多くなっている。
これらは学生中でも厳しい学生生活を送る人たちの声だが、別の大規模な調査でも、学生生活は限界にきているとも。

やはり授業料が圧迫し、この30年では最も苦しい学生たちの生活

例えば東京私大教連の調査では、1990年度には、1日あたり2460円だった下宿生の1日あたりの生活費は28年後の2018年度には、1783円も下がって677円と過去最低となっている。
とにかく授業料が高すぎる。"大学無償化法"はできたが、あくまで対象は限られ、多くの学生は救われない。この法律適用のさらなる拡大を図るべきだろう。

もりもと  なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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