私も長い間、警察担当の記者だったが、このシチュエーションは想像もつかなかった。なぜなら当時、女性警官は全国に数えるほどしか存在せず、私が担当の徳島県警はもちろんゼロだった。だから残念ながら新聞記者が女性警察官と恋仲になったり不倫は有り得ないし、想像の世界でもなかった。

女性警部の守秘義務違反の陰に新聞記者とのW不倫が
先月、長崎県警の女性警部(47)が、長崎新聞記者(29)に捜査情報を提供していたとして、地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで書類送検された。
この背景には実は2人のW不倫関係があったというから驚きだ。
この度、文春オンラインに詳しく報じられたが、禁断の関係だけに何となく2人の燃え上がり方が想像できる。
女性警部のお相手は地元紙長崎新聞のエース記者。警部が書類送検されたのは1件だが、少なくともこの記者に10数件の情報漏洩があったとみられている。
これだけネタを貰ったらエース記者にもなれるというものだ。
美人女性警部に若い記者が憧れたのだろうか
女性警部はネット犯罪などを扱う生活安全部門や広報課を中心にキャリアを積んできた。警察学校で教官も務めた。
当然、次は警視昇任も視野に入る。県警では女性警察官のトップランナーのような存在だったという。
警視になれば署長や本部の課長という所属長だ。あまりに自覚がなかったと言われても仕方がない。
元々、この記者が記事を書く上で彼女にアドバイスを求めたことで接近。記者が彼女を好きになり、一昨年初めから交際が始まったようだ。
彼女が提供したネタで彼が記事を書くのが嬉しかったと
恐らくネタを取るために女性幹部に近づいたのではなく、好きになり深い関係になった結果の、彼女からの情報提供だったのだろうと思う。
彼女は自分が渡したネタでこの記者が記事を書くのが嬉しかったというから、ネタ提供は確信犯だろう。
ホテルで密会したり、2人で泊まりがけの旅行まで行っていたというから、バレるのは時間の問題だったのかも知れない。実際、密会しているのを目撃され、関係が発覚した。
女性は犯罪として送検されたが、記者は配置転換だけ?
情報漏洩は警察官としてはあるまじき犯罪で微罪とはいえない。処分と同時に依願退職したが、本来なら懲戒免職でもおかしくはない。
記者は当初は肉体関係は否定していたという。LINEアカウントも消し、証拠隠滅もしていたという。
当然、報道部門から外されるも在職はしており、配置転換だけとか。相手が犯罪として送検されているだけにあまりに不公平じゃないのか。
公務員が秘密にすべき情報を手に入れていたのだ。この程度の対応では長崎新聞のコンプライアンスが問われるだろう。
もりもとなおき