ブラックぶりは芸人らのギャグではなかった吉本興業
吉本興業という会社に全く自浄作用がないことが、宮迫博之、田村亮の謝罪会見で露呈した。会社のブラックぶりを所属芸人たちはギャグにしていたが、本音はギャグでなかったのかもしれない。

吉本芸人たちは相当、仲間意識が強いから、今回の宮迫らへの岡本明彦社長の対応は、大きな動きになりそうな気がする。
また2人は引退はしないことを改めて表明した。今後、テレビに出ることは無いだろうが、いろんな形で仕事は続けていけるだろう。
テレビだけが仕事じゃない。
お前、テープ回してないやろな⁈は、社長の問題発言前提
反社会勢力とのヤミ営業が問題となり、吉本との契約を解除された元雨上がり決死隊の宮迫博之と、自ら会社を辞める意思を示したロンブーの田村亮が問題発覚後、初めて謝罪会見した。
そして社長との赤裸々なやり取りが明らかに…

ひとつはっきりしたのは、宮迫らは早い時期に謝罪会見をしたかったこと。
その意向に対し吉本興業は岡本社長が宮迫らを恫喝、会見をさせなかったことだ。
社員である、それも看板タレントと話をするのに『お前、テープ回してないやろな』と。
さらに『お前辞めてひとりで会見したらエエわ。やってもええけど全員クビにするからな。俺にはお前ら全員クビにする力がある』
これが社員6000人を抱える上場企業の社長のことばだ。凄いブラック企業だろう。
"テレビが株主やから大丈夫や"とは、不祥事モミ消しできるとの意味か?
会社を支え、儲けさせてくれた看板タレントに『お前』とは、感謝の気持ちなどカケラもないのだろう。
今後、吉本興業に対し、所属タレントと反社会勢力とのヤミ営業問題について、岡本社長が記者会見をする必要に迫られるだろう。
田村らは社長が『うちは在京、在阪のテレビ5社が株主やから大丈夫や!』みたいなことを言っていたとの証言もしている。
テレビの傘下にあるから、少々の不祥事なら追求されないと考えていたんだとしたら、とんでもない話だ。
テレビ各社も社長の正式な会見を要請すべきだろう。
また、宮迫、田村は泣いたからと言って、過去が直ぐに精算されるものではない。仕事再開のためには反省の期間は必要だ。
しかし間違いなく宮迫らの潮目は変わってきた。やはり吉本興業という権力と闘う姿勢への、芸人仲間や市民の共感だろう。
もりもと なおき