なぜ家族の最後を看取ってあげないんだ
犬やネコを行政の手で殺す殺処分は、ひと昔まえに比べて大きく減ってきた。これもひとえに行政の努力もさることながら、各地で寝食を忘れて一時預かりしたり、里親を探すことに奔走する多くの人たちの力だと思う。
そしてSNSの力も大きく、保護犬、ネコ情報が全国に拡散、里親が見つかるケースも決して少なくない。
犬やネコを収容する全国各地の保健所やセンターから、里親を探すボランティアの皆さんの投稿が痛々しいが、驚くのは長年家族だった老犬を、平気でセンターなどへ連れてくる飼い主の存在だ。
これまでの癒しに家族みんなで感謝を
犬も歳をとれば認知にもなる、半身不随になる子もいる。トイレもちゃんとできないかもしれない。
しかし家族じゃないか。10数年間、同じ家に住み、毎日、散歩をし、動物といえども苦楽を共にしたまさに家族の一員だ。
なぜ最期を看取ってあげないんだろうか。
余命少ない老犬は里親探しも難しい。1週間後には殺されてしまう運命と知って連れて来るという、この冷酷な神経が分からない。
何度も言うが、なぜみんなで感謝を込めて看取ってあげないんだ。どれだけこの子に家族みんなが癒されてきたことか。
あまりに酷い仕打ちだと思う。
センターや保健所も引き取るなよ。どうしてもっと説得しないのか。
考えるだけで胸が痛くなってくる。
命の大切さをもっと考えよう。
もりもと なおき