日本の幸福度、4年連続50位台とは
あまり幸福でない国で寿命だけは世界2位とは、苦しみが続くだけとは洒落にならない。
このほど、米国ギャラップ社のデータを基にした国連関係団体の『世界幸福度報告』で、わが国は156ヶ国中58位で、過去最低だった。
2012年から始まった報告だが、40位を上回ったことはなく、4年連続50位台。
特に『寛容さ』は世界で92位という、酷さ。今の日本社会の荒んだ状況が浮き彫りになった。
1~3位は昨年に続き、フィンランド、デンマーク、ノルウェーの北欧3カ国が独占。欧州諸国がトップ10の大部分を占めた。
トップはフィンランド。写真はオーロラ
米国は19位、お隣韓国は日本より上の54位、中国は93位だった。
寛容さ92位、自由度64位の日本社会
データは米ギャラップ社の世論調査。各国・地域の各3千人程度が16~18年、現在の生活の満足度を10点満点で答えた。
そして国連の関連団体「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク」がその値について(1)1人当たりの国内総生産(GDP)(2)社会的支援の充実ぶり(3)健康寿命(4)人生の選択の自由度(5)寛容さ(6)社会の腐敗の少なさの6項目について分析を加えた。
項目で見ると日本は健康寿命で2位、1人当たりGDPで24位。人生の選択の自由度64位、寛容さ92位と、民主国家と思えない窮屈さが数字に現れた。
経済協力開発機構(OECD)加盟国36カ国で見ても、32位と最下位グループだった。
ベスト10は次の国々
1フィンランド 2デンマー 3ノルウェー 4アイスランド 5オランダ 6スイス 7スウェーデン8ニュージーランド 9カナダ 10オーストリア
しかし『寛容さ』92位はやはり酷い順位だ。日本社会のいいようの無い閉塞感はここからきているのは間違いない。
もりもと なおき