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対コロナの闘い。精神論やキャッチコピーではもう無理だ

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日本特有の精神論は全て否定はしないし、個人的には嫌いじゃない部分はあるが、『気合いで風邪はひかない』的な、対疾病に対しては論外だ。それが分からず精神論を振りかざすこの国の政治家たちへの絶望感ー。

勝負の3週間に政府は何をしたのか⁈

キャッチコピーでコロナに勝てる?

わが国では新型コロナウイルスに関しては立派な政治家や大都市の首長が、政策的な対応をほとんど示さず、精神論が先行した結果、医療崩壊寸前まできている気がする。

つまり『勝負の3週間』とか『5つの小』とか『東京カルタ』とか『マスク会食』とか。
あと橋や都庁や通天閣を真っ赤にしたり、およそそれでウイルスに勝てるのかというものばかりだ。

小池都知事のパネルも、もはや何の説得力もなく

なんとか持ったのは政治の力じゃない

これまでなんとか欧米より被害が少なく済んだのは政治じゃなく医療従事者らの悲壮感に満ちた頑張りと、マスクや手洗いなど国民自身の衛生管理が他国より遥かに優れていたからだ。
しかし残念ながらもうそれだけではコロナに打ち勝つことはできないところまできている。

政府よりと見られていたドクターやウイルス研究者も、今の政治家のコロナ対応の酷さにイラついているのはテレビを観ていても分かる。

精神論よりも具体的対策が先行のヨーロッパ

私の友人の元神奈川県議の久坂誠治氏が示唆に富んだ話しをしてくれた。彼の友人がコロナ禍の中、ヨーロッパねに行った時の話しだ。

その人はフランクフルトからヨーロッパに入り、目的地に到着するとその瞬間、アプリに個人情報の入力を求められた。

そして指定された病院でのPCR検査はもちろん陰性だったが、一定期間、隔離を。その後、解放されてからその国の対応に驚いたようだ。

レストランは食事前に個人データ入力

例えばレストランは席に着いたら各席にQRコードがありすぐに読み取り、 自身情報と同行者の情報を入力して初めて注文ができるのだ。

スーパーではカートの数で入場を制限され、カートが空くまで1.5mの間隔をあけて外に並ばされる。
たとえ缶ジュース1本買うのにもカートを使わなければならないなど、合理的で徹底的な対策を行っていたという。

自助と精神論では絶対勝てない

やはりこうした話しを聞くと精神論より具体的な対策だ。行政が強制力を持って初めて可能となる。
世界史に残るであろう新型コロナウイルス感染症と人類が総力をあげて戦わなければならない今、果たして自助と精神論だけで乗り越えられる訳がない。

我慢と根性の精神論だけではいかに無力だったか、日本人は75年も前に経験しているではないか。

もりもとなおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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