ひょっとしたらマイナンバーカードに小中学生学習履歴や試験の成績がひもづけされ、オンライン管理されるかもしれない。こんなあり得ないような情報が物議をかもしているが、どうも本当に政府が検討している。仕組み作りに着手したというから要注意だ。
いったい何の意味がって、何に活用するのか
いったい何の意味があるのか。子どもたちの学習活動やテストの成績は、学級担任や教科の担当が昔から把握している。
ましてや今の時代、きちんとパソコン入力し管理されている。塾や予備校でもやっていることだ。当然、担任が代われば引き継ぎもあるだろう。
指導要録でも成績の記録保存は5年だけだ
学校の指導要録は、学籍に関する記録は20年、成績に関する記録は5年しか保存しないことになっている。
学校の成績が生涯に渡って第三者に参照可能な状態で記録されるなどとんでもない話しだと思うが。
マイナンバーカードにそれを入力し、大袈裟に言えば児童、生徒の成績まで国や自治体が一生涯管理することは、全く理解ができないし、いったい何に使うのか。
さらにそのデータは誰が引き出すのか。国か自治体か、学校か担任か。学校や担任が引き出すことが可能なら、マイナンバーカードのデータは誰でも引き出せることになる。
文科官僚らの毎年の勤務評定も必ず入力しろと言いたい
文科省はすでに教育データの利活用を進めていて、児童・生徒の個人の学習意欲の変化や理解度をデータとして記録する意味は、1人ひとりに合った効果的な学びの実現が目的だという。
だからこんなことは担任が職務として把握すべき話。なぜデータとして国や自治体が管理するコンピューターに入れられなければならないかと、いうことだ。
頭がでっかちの文科官僚の発想らしいが、それなら自分たちの小中高の成績やセンター試験の点数まで全部入れたら良い。
さらに毎年の君らの勤務評定こそきちんと入れるべき。
油断もスキもならない。だからマイナンバーカードへの国民の信頼感が薄く、普及しなかったのだ。
もりもとなおき