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小学校での英語必修授業まもなく。日本は変わっていく予感がする

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遅すぎたジュニアの英語教育


2020年から小学5、6年生に英語授業が必修となる。今の国際社会を考えればあまりに遅く、今までどうしてなんだという思いは拭えない。同じアジアの諸国をみても韓国や台湾の高校生は日本の同世代より遥かに英語を話せる。シンガポールなどに行けば国語並みだから、いかに日本の英語教育は間違っていたか。

楽しそうな英語授業


昔、外国人の友人に私たちは少なくとも中学、高校の6年間、主要科目として英語を学んできたことを話したら、『なぜそんなに英語が話せないの⁈』と、ひじょうに驚かれた恥ずかしい経験がある。

英語圏に10日間、取材に行ったことがあるが、ずっとニコニコしてるだけでは仕事にならず、自分で通訳を雇ったこともあった。恐らく私の人生で、あれだけ理由なく笑顔で通したのは、あの10日間が記録的だと思う。ホームステイ先の家族には『Naokiは無口だがいつもニコニコしていいヤツだ』と、言われていた。


先生も子どもたちと一緒に、楽しんでやればいい


ところで学校現場は相当、混乱しているようだ。何せ小学校には中、高のように英語専門の先生はいない。一昨年、小学校への本格的な英語教育導入について、神奈川県教委と東京都教育庁を取材する機会があった。都会といえどもスタートまでに間に合うんだろうか、との不安の声ばかりだった。

しかし共に大都会のこと。夜間を中心に、何百人単位で都内や神奈川県内の大学に、初歩的な英語教育の研修に派遣。さらにその先生たちが自分の学校で他の教師に対し、大学で学んだ英語授業のやり方をさらに伝えていく〜との話だった。

学校単位が大きく、学ぶ大学がたくさんある大都市圏はこうした方法も可能だが、徳島県のような過疎の学校をたくさん抱える地方は大変なようだ。当初は試行錯誤の連続だとは思うが、これまでの中学、高校のように難しい文法から入る訳ではない。教材を中心に、先生たちも簡単な英会話を、子どもたちと一緒に楽しむつもりでやっていけばいいと思う。それが日本の英語授業で一番、足らなかった部分だから。

それに加え、今の大学入試の英語科目を改革するだけで、自ずと話すことができる日本人はどんどん増えてくるのは間違いない。TOIECの点数を合否判断に入れるのは、改革の一歩だと思う。いずれにせよ、小学校での英語教育導入は、日本を少しは変えていくような予感がする。

もりもと なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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