この学校の教育に唖然としたし、これに1ミリの批判もなく良い話題に仕上げた地元新聞にもびっくりした。一歩間違えたら学校が"小学生の自粛警察"を結成したようなものだし、新聞記者ならそこを問題視するのが役目じゃないんだろうか。

ニュースに多くは違和感を持った
ヤフーニュースでこの北國新聞の記事を読んだが、コメントを寄せた多くの人々の方が遥かにまともだと思う。学校の対応に批判的で、肯定する人は見当たらない。
コメントがこれだけ寄せられているということは、学校や教育委員会にもたくさん抗議がいってるんじゃないだろうか。
これって子ども版自粛警察に繋がらないか?
記事を簡単にいうと
新型コロナウイルスの脅威から児童を守ろうと、石川県輪島市内の小学校の児童自ら「3みつパトロール隊」を結成したーというものだ。
パトロール隊は昼休みに校内を重点パトロール。4〜6年の39人が2人1組で校内に三密状態はないかなど、目を光らせる。巡回は図書室や体育館、各教室だ。
気が緩んで3密になっていないかなどチェックし、そんな状態を見つけるとすぐに「密です。離れましょう」と警告…と、記事は児童の動きを追っている。
そしてこの活動の結果、高学年の児童はパトロール時間外にも率先して注意するようになったという。
子どもたちの相互監視に疑問感じない教師たちが問題
『うーん』と思わず唸ってしまった。一部の教師から見たら実に頼もしい児童なんだろうか。『さすが6年生、成長したな!』とか思うのか⁈
記事では校長が「教員が注意するよりも効果があるように感じている。今後もできる限りの活動を行いたい」と話したと、締め括る。
さらに子どもたちの相互監視に拍車をかけることにならなきゃいいがと、心から心配する。
児童が率先したのではなく、職員室からの提案
このパトロールは児童会から自主的に持ち上がった話しではない。どうも記事を読む限り職員室からだ。
例えコロナ感染防止とはいえ、教師が子どもたちに相互監視をさせることに何も感じないのなら、それが一番、問題だ。
もりもと なおき