元ヤンキーや不良たちの友情はかなり濃い
私の友人の西野浩史君も同じようなことを書いていたが、元ヤンキーとか不良連中の友情とか連帯感って結構、羨ましいものがある。
窃盗、傷害、覚せい剤取締法違反などの罪で懲役3年8月の実刑が確定し、収監を逃れるため逃亡した神奈川県厚木市の小林誠容疑者が、足かけ5日間も捜査の手から逃げることができたのは、やはり小林なりの不良人脈だろう。

例えばこれが自分なら、まずどの友人に電話をしてもその段階で強く出頭を促され、さらに下手したら、いや間違いなく警察に通報されてしまう。
自分ならと1人浮かんだが、やはり元不良だった
友人の顔をいろいろ思い浮かべたが、たった1人、何とか徳島市内のM.H君は何も言わずかくまってくれるだろうとの確信は持てた。
M.H君は今は立派な男だが、中学高校時代はどが付く不良で、喧嘩の強さは県下全域に鳴り響いていたと同世代の連中に聞いたことがある。
彼は選挙をしていた時代、私の街頭演説にはいつも付き添い周囲に目配りをしてくれた。
その時、何度かとんでもないヤツに絡まれたことがあったが、キチンと防いでくれたから、やはり伝説は本当だったんだなと思ったことかある。
本当はかくまってくれないのが友情だが…
かくまってくれる友人〜で一番に顔が浮かんだのは、やはり若い時、喧嘩の修羅場を渡ってきた彼からにじみ出る俠気なんだろなと、思う。
不良だった連中は、仲間が仕出かした事件の善悪以前に、良い意味で仲間意識、友情が強いのかもしれない。
もちろん、犯人隠避、蔵匿は立派は犯罪だ。小林のような酷い前科前歴の悪党をかくまった横須賀市内の小林の知人もその容疑で逮捕された。
人に迷惑をかけたり傷つけた犯罪は、やはり友人と言えどもキチンと正すのが友情だろう。しかし小林の5日間は不良たちの歪んだ友情のおかげだったかもしれない。
もりもと なおき