緊急事態解除するやいなやホストクラブクラスターが
緊急事態宣言解除のあと、新宿歌舞伎町界隈のホストクラブやキャバクラの従業員が新型コロナウイルスに感染するケースが増えている。
同じホストクラブ関係から12人もの感染者が出るなど、ホストクラブクラスターとなっている。全員が無症状感染者だったからなおさら怖い。
東京のこの1週間の感染者の約半数がこうした夜の街で働く人たちだ。そして20代、30代の若い世代が増えている。

ホストの話しを聞けば感染するは当たり前だ
きょうもニュースで新宿のホスト君がインタビューに応じていた。聞けば聞くほど、感染は当たり前だ。
店は窓もなく完全な密室。恋人気分で接触して接客することがサービスで、シャンパンは回し飲みをするから、極めてリスクは高いと告白していた。
彼は現在、新型コロナウイルスに感染し入院している。危険を顧みず治療や看護にあたってくれる医療従事者には感謝しかなく、感染に至った生活を深く反省すると話した。
そして新宿や六本木、銀座という歓楽街を、1か月くらい封鎖した方が良いとも。

また歌舞伎町のキャバクラで働く女性は、感染は怖いけど、生活費が稼げないことがもっと怖いと、生活のため危険を犯して仕事をしていると話す。
接客は濃厚接触だから客から感染するリスクはいつも感じているという。
経営者を徹底指導し、場合によっては営業停止に
こうしたホスト君やホステスさんの話しを聞き、ホストクラブやキャバクラを『営業させるな』というのは簡単だ。しかしここで生きている若者もたくさんいる。みんな生きるために働いているんだ。
しかしだからといって衛生面でルーズな店を放置してはいけない。
こうした店舗の経営者に対しては立ち入り検査をし、最大限の感染対策を施すよう、徹底的に指導する必要があるだろう。できないのであれば営業停止にすべき。保健所はその権限は持っている。
小池都知事は夜の街で働く人たちの定期的なPCR検査を進めていきたいというが、きちんとできるのか疑問ではある。相当な数の無症状感染者がいる可能性は高く、休業が相次ぐ可能性は高い。
密室はウイルスの培養器と化す危険性の認識を
専門医によれば、密室の中で一人でも感染者がいたら、室内はウイルスの培養器と化し、クラスターは起こる。また感染者と至近距離で向き合い30分、話しをしながら食事を共にしたらほぼ相手も感染すると言われる。
まだコロナの完全収束に至らない今、神経質なほどの最大限の予防措置、対策が飲食業界を守ることに繋がる。
この時期に全く対策が取れていない飲食店は、これまでの日常の衛生管理も疑わざるを得ない。
もりもとなおき