6月1日の企業面接解禁を控え、大学生の就活も本番。外資系やベンチャーを中心に既に2割を超える学生が内定をとっているとか。
ことしも売り手市場と言われるが、人気企業や公務員はやはり狭き門だ。
どんな学生が人事担当者、ひいては経営者の目に止まるのだろうか。
有名な明治大学就活出陣式
すでに外資、ベンチャーは内定
6月1日解禁はあくまで「経団連の倫理憲章」でのルール。足枷のない外資系企業、ベンチャー企業の選考は、ナビサイト解禁の3月1日よりも前に開始されている。
外資系やベンチャー企業を受けている学生は、普通に3月1日よりも前に内定をとっている学生もいる。
自分を高く見せる努力を
だれもが就活の達人に
これまで私が出会った学生にも、まさに"就活の達人"と言えるような学生がいた。この歳になると目標を達成できるか否か、話しをしたら数分でわかるものだ。
ましてや私のようなオヤジに評価される若者は、当然、企業の人事担当者にも選びたい人材として迎えられる。
まず、目の輝き。好奇心旺盛で人懐っこさが大切。これだけは就活の特訓や一夜漬けのテクニックでは身に付かない。
会話は敬語が普通に使えるのは当たり前だが、まずは聞き上手。こちらの話しを興味深く聞くだけでなく、随所に的確な質問も。学生時代、アルバイトなどを通じ、年齢を超えた付き合いをしてきたことが、わかります。
そして売りがあること。自らを商品とした場合、さらに値打ちを高める付加価値を持っていることも大切。
ありふれた話はいらない
ある大企業の人事部長と話した時、こういう事を言っていた。
『キツいアルバイトでカネを貯め、外国を放浪してきた苦労話しは、もう聞き飽きた。こんな話で人事が喜ぶと考える貧しい発想の学生は逆に要らない』と。
外国に行って来たのなら単なる放浪じゃダメ。何を目的にその国を訪れ、向こうで何を学び、何を感じたか。それを仕事(この会社)でどのように生かすか。こんな話しを聞きたいー訳だ。
当たり前だと思う。
また一流大学であっても、学生時代のゼミの研究成果をアカデミックに語る知識、見識も必要だろう。
エントリーシートの書き方は、先輩や一歩進んでいる友人、もし大企業で人事担当をしていた先輩や知人がいたなら、素直に教えてもらおう。
しばし自分と向き合うこと
知り合いのある大学の就活相談担当者は『アタマが良くてもやはり面接で連戦連敗の学生は、自身の内面に問題があるケースも多い。培ってきた人間性や性格は一朝一夕には変革できないだろうが、就活に臨み、自身と一度静かに向き合うことも大切では』と話している。
それとある人事担当者は『企業、団体、役所で求める人材は違う。当然、面接での対応も違う。おとなしくて営業向きでなくとも、自分の性格で勝負できる職種も必ずある』と。
心を大らかに持って、健闘を祈ります。
もりもと なおき