『この歌なしに日本の12月は考えられない〜山下達郎クリスマス・イブ』
ことしのクリスマスイブは僕はどこにいるのだろう。タイミングによっては徳島大学病院で抗がん剤治療を受けているかもしれないが、それもよしだ。
点滴を受けながら、山下達郎の『クリスマスイブ』を聴くのも、良いかも。
"雨が夜更け過ぎに雪へと変われば"最高だけど、南国徳島ではそうもいかないね。
この歌がリリースされたのは1983年だが、ブレイクしたのがなんと5年後の1988年。何故かというと、その年にJR東海のCMソングに使用され火がついたから。
あっという間に人気曲になり、Xmasというより、日本の12月に欠かせない歌になった。民営化直後のJR東海もこの歌とCMで急速に業績は伸びたのだ。

Xmasは恋人と過ごすことが定着したのもこのCMがきっかけだった。
覚えていますか?
深津絵里が新幹線のホームでずっと恋人を待ち、恐らく最終の新幹線でやっと再会できたシーンを。
そしてクリスマスイブは恋人同士が聖夜を2人で過ごすのがブームとなり、定着するきっかけとなりました。
時まさにバブルの真っ只中。
今はなき旧赤坂プリンスホテル、赤プリは恋する2人が聖夜を過ごす憧れの場所になりました(まず、予約は取れなかったとか)
私は何十回も泊まりましたが、いつも"ぼっち"でしたが…

このCMもシリーズ化した。
1987年の国鉄民営化で誕生したJR東海は、新幹線の大部分を押さえた強みを発揮していったが、このCMの力も大きかったと、私は思う。
この曲は1980年代で最も売れたシングル曲となり、30年連続でトップ100入りしたことで、ギネス世界記録にも認定されています。
だから10代から70代まで幅広い年代に愛されている珍しくも貴重な曲でもあるのです。
そしてさすが山下達郎だ。音楽的にも凄い。
♬ラーラララーラ ラーラララーラ♬
の間奏の部分だが、古典的なバロックの音階、ヨハン・パッヘルベルの『カノン』を巧みに入れているのがにくい。
きょうから12月。『クリスマス・イブ』を聴きながら聖なる夜を待ちましょう。
(左はありし日の赤プリ。イブの夜は何百組ものカップルたちがここで×××と想像するだけで(//∇//)だった…笑)
もりもとなおき