感染者ゼロが続く岩手県は抗体保有率もゼロだった!
新型コロナウイルスのことがますます分からなくなってきた。
先日も大規模な抗体検査が東京、大阪、宮城で実施されたが、東京の抗体保有率は0.1%だった。
そして依然、感染者ゼロが続きアメリカのメディアでも特集が組まれた岩手県だが、なんと抗体保有率が0.0%だったのだ。
盛岡市などは東北の主要都市として当然、自粛期間前は首都圏との往来も相当、あったはずだ。にも関わらず抗体保有率ゼロ%とは、驚くべきことではないのか。
感染対策ももちろん重要だが、この岩手県の奇跡も今後のコロナ対策のために研究課題とすべきじゃないんだろうか。

検査対象はリスク感染高い医療従事者ばかりだった
岩手県立中央病院(盛岡市)の研究グループが、全国で唯一新型コロナウイルスの感染者が確認されていない県内の感染状況を調べるため、4月から5月にかけ健康診断で採取していた院内の医師、看護師らおよそ1000人の血液を使った。
その結果、抗体を保有している人は、1人もいないという、驚くべき結果となった。
とりわけ注目すべきは、岩手県はゼロとはいえ、無症状感染者もいないとはいい切れない。
その中で感染リスクが高いはずの医療従事者に抗体を保有している人がいなかったことだ。
これは本当に県内には誰も感染者がいないのかもしれない。

岩手県の奇跡がずっと続いて欲しい
コロナが感染拡大し始めたころ世界でも『抗体を持った人が70%程度になったら鎮静化する』などとまことしやかに言われた。
スウェーデンなどは国としてそうした方向性を示し、国民は比較的自由に過ごしていたが、死亡率は世界トップクラスになるなど、未曾有の感染拡大が続いている。それでも国の思惑に反し、抗体保有率はまだ7%弱で、コロナ対応は大失策となった。
今回、検査を行なった医師は県内の感染状況を反映しているかは不明としながらも、『過去に感染した人が限りなくゼロに近いと考えられる』と、分析している。
今週から全国的に県をまたいだ往来も"解禁"された。岩手県と首都圏も多くの人の往来が始まっている。
岩手県の奇跡を続けて欲しいものだ。
もりもとなおき