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岩波新書『同時代のこと』を45年ぶりに読んで感じたこと

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今更ながら岩波新書『同時代のこと』が教える意味

ベトナム戦争はわれら世代には『同時代のこと』として少なからず様々な影響を与えた。生き方が変わった人も。そして反戦運動に身を投じることで、その後の人生さえ大きく変わった者も本当にたくさんいた。

ベトナム戦争終結の前年、'74に書かれた『同時代のこと〜ベトナム戦争を忘れるな』(吉野源三郎著)は、いまだ心に残る名著だ。

歴史的事件は後の世代に伝える義務がある

私たちは世界史の重大な一場面として、自身が生きる時代に起こった悲惨なベトナム戦争を決して忘れてはならないと。
そしてベトナム戦争に限らず、自身生きている間に起こるかもしれない歴史的な出来事は決して忘れてはならないのだ。
我々はそれらをきちんと検証し、後々の世代に伝えていく重大な義務があるはずだとー教えた。

著者の吉野源三郎さんはあの有名な名著『君たちはどう生きるか』でも、子どもたちに人間としての生き方を問うた。

人生で世界史に残る出来事にはなかなか遭遇しない

長い人生の中でも世界史に残るような出来事にはそんなには遭遇しない。
しかし今、人類を恐怖に陥れている新型コロナウイルスパンデミックは、スペイン風邪に続く100年に1度の災禍だ。

当然、医学が100年前のレベルなら、スペイン風邪同様、数千万人の命を奪うくらいの感染症であっただろう。

このウイルスに怯えながらも私たちは、人類がどのように戦い、克服するのかを、自分が生きた『同時代のこと』として、はっきりと確認していがなければならない。
それは私たちの未来への義務だろう。

※吉野源三郎さんは『君たちはどう生きるか』の著者

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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