難関国公立大学になんと31人も合格
徳島県立徳島科学技術高校は、この春卒業予定の3年生では、国公立大学の理工系学部に現役で31人(1月末現在)も合格。全国の工業系高校600校中ではトップだった昨年春の30人からさらに合格者数を伸ばした。
まだことしの結果は出ていないが、2年連続のトップのようだ。
合格者全員がAO(アドミッションオフィス)または推薦入試によるもので、学校が進めてきた進学対策、サポートが功を奏し、年を追う毎に身を結んでいる。
この春の国公立大学理系学部への進学先は地元の人徳島大学7人、香川大学6人、静岡大学3人など難関14大学に31人が決まった。
大半がAOもしくは推薦で、AO入試には27人が挑み17人が合格。推薦入試は25人が受験、14人が合格した。
これまで2015年16人(全国6位)2016年17人(同4位)2017年30人(同1位)で、飛躍的に結果が出ている。
1年からの万全のAO、推薦入試対策の成果
普通科高校より工業高校は受験教科的にはハンディがある。しかし一般受験ではなく、AO、推薦なら、工業高校で学んだこと、取得した資格が大きな武器になる。
学校は数年前からこうした入試対策の指導を本格化。1年生から難しい国家資格の取得、校外学習、課外活動に積極的に取り組むよう推奨している。
また進路担当が、大学毎のAO、推薦入試での特色を分析。生徒らと受験対策を考えている。
同校は運動部系のサークル活動も盛んだが、国公立大学進学希望者も3年生の最後まで部活に取り組み、入試に挑んでいる。
同校は2009年、県立徳島工業高校、県立東工業高校、県立水産高校の三高校が合併した。
こうした進学結果なども反映し、名門普通科に負けない人気の高い高校となっている。部活も最後まで一生懸命やり、国立大学にも入れる。羨ましい生徒さんたちだ。
もりもと なおき