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巨大地震対策の要が耐震構造。徳島中央病院でも不正ダンパー使用が発覚

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徳島県立中央病院は杭に続き今度は耐震ダンパーも

徳島県立中央病院は2012年秋に新しくなった。新病院は当然、予想される南海トラフの巨大地震に耐えうるものにしたはずだった。
しかしケチがつきっぱなしだ。今回だけでなく2015年にメーカーのデータ改ざん事件に絡み、254本の杭のうち22本のデータが別のものから流用されていたことも発覚、大きなニュースになっている。そしてまた…

右が杭に不正があった記事。左が耐震ダンパーの記事

こうした企業倫理が理解できない

本当にこれは悪質極まりない事件だ。13年前、1級建築士による耐震偽装事件があれだけ世の中を騒がしたのに、大手企業がなぜ繰り返す。
耐震用ダンパーのデータ改ざん問題。地震列島日本は、建物の耐震構造をいかに図るか。その命綱の部分でこんなことをやるとは。

油圧機器大手「KYB」(東京)は、同社と子会社の「カヤバシステムマシナリー」(同)が製造した『免震・制振装置に検査データの改ざんがあり、国土交通省の基準や顧客の性能基準に合わない製品を出荷していた』と、発表した。
不適合品は疑いがあるものも含めると、マンションや病院、役所庁舎など47都道府県の建物計986件で使われているという。

 

国交省は、揺れが大きくなったり加速度が増加する可能性があるが、震度7程度の地震でも倒壊の恐れはなく、安全性には問題はないという。

果たしてそうだろうか?来るべき南海トラフの巨大地震はマグニチュード9の可能性も指摘されている。震度7で倒壊しないと、断言するのは軽々に過ぎるのではないか。

南海トラフの巨大地震をなめてないか

同省はKYBに対し、免震・制振装置を速やかに交換し、改ざんの原因究明と再発防止策を報告するよう求めたが、どれだけの期間で可能なのか。
さらに取り替える際、建物本体へのダメージは大丈夫なのか。全国だから、相当な時間がかかるだろう。

徳島県では2012年に完成した県立中央病院になんと20カ所も使用されていた。これから当然、取り替えをするんだろうが、それ自体で建物にダメージがあるんじゃないか心配だ。
震度6強から7までは大丈夫とメーカーは言っているが、南海トラフの巨大はそれ以上の揺れになる可能性も高い。
ものづくり日本の誇りが企業倫理の劣化で、だんだん貶められていることに、危機を感じる。

もりもと なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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