あ〜う〜と揶揄されながらも、話した言葉を繋げたら、極めて格調の高い演説原稿になっていた。故大平正芳首相。総理にあふれる知性があり、自らの言葉で国民にメッセージを伝えた時代が懐かしい。

不誠実でロクな会見をしなかった官房長官時代のツケが
菅首相の4日の年頭会見は酷いものだったという。7年8ヶ月も政権のスポークスマンである官房長官を務めても、気に食わない質問には答えてこなかった。ロクな会見をしてこなかったツケだ。会見でも国会でもまともに質問に答えることができない。
だからいきなり総理大臣になったら自分のことばで全くと言っていいほど喋れない。
官僚を押さえていたと言われるが、官僚から学ぶんじゃなく、"人事"という力で押さえつけていただけかもしれない。
挙句、紙を見ても噛む、読めない。自分のことばで国民に向けてメッセージを発することができないのは、世界のリーダーでもこの人だけだろう。
年頭会見、シナリオ通りの質疑はわずか17分だった
就任以来、3ヶ月。まともな記者会見はなかったが、4日の年頭会見も酷いものだった。
わずか30分で記者との質疑はわずか17分で官邸記者とのシナリオ通り。
衆院解散について『秋のどこかで行わなければならない』と答えて後で訂正した。つまり『秋までのどこかで』と。
また4日夜のテレビでは緊急事態宣言について『悩みに悩んで発出した』と。年頭会見では検討する…だったが、既に出したことになっていた。

全て後手、後手、自身の判断より誰かの顔色伺うのか
後手、後手、後手…これだけ決断力のない政治家とは思わなかった。総理就任直後は仕事が早いと、マスコミが持ち上げたが…
恐らく自分が判断する前に気をつかう人の顔がよぎるのかもしれない。
そういう意味ではウソ118回の総理大臣よりダメかもしれない。ともに知性を感じられないところだけは激似だ。
もりもとなおき