これはどうも激化するんじゃないだろうか。昨日、尼崎市で山口組と神戸山口組の抗争とみられる組幹部射殺事件があり、なんと凶器には自動小銃が使用されたようだ。

殺害された神戸山口組幹部は蜂の巣状態だった
少なくとも30発は発射され、殺害された神戸山口組の古川恵一幹部(59)は蜂の巣状態だったという。
犯人は山口組関係者とみられ、愛知県江南市の朝比奈久徳容疑者(52)。犯行から1時間後に京都市南区内で銃刀法違反容疑などで逮捕された。
普通の事件なら1時間後の犯人逮捕は早期解決だが、暴力団絡みの事件はそうはいかない。これを引き金に大きな抗争に発展する可能性は極めて高いだろう。
山口組No.2の出所で山口、神戸山口双方に緊張状態が
今月、山口組No.2の若頭で、司忍山口組六代目と共に最高権力者と言われる高山清司弘道会総裁が刑期を終え先月、約5年半ぶりに出所した。

高山若頭は山口組を元のように一つにするということを服役中から念願していたと言われ、出所後の動きを兵庫県警などは警戒していた。
どんな形での統一かはまだ分かっていないが、高山若頭は神戸山口組の最高幹部が引退し、あとは戻ってきたら良いとしていたとの話しもある。
しかし元々、対立したから分裂したのであり、神戸山口側がこうした話しをのむ訳がない。
結局、力でねじ伏せる方針を決めたのではないかとみられ、この事件はその一環との見方が強くなってきた。
それにしても自動小銃乱射は過去の暴力団抗争であっただろうか?
警察は早めに特定抗争指定暴力団に指定すべきだろう
警察はすでに両組を特定抗争指定暴力団に指定する可能性を示唆している。これは暴力団対策法に基づく措置で、抗争状態にある暴力団に対し都道府県の公安委員会が指定する。
警戒区域で組員は5人以上、集合することや、組事務所への立ち入り、対立組織の事務所近辺でのうろつきを禁止できる。
過去には福岡県で2団体に適用された。
しかし今回のように繁華街近くで自動小銃まで使用されたとなると、今後、抗争は市民生活にも重大な危険をもたらす可能性が高い。
ヤクザのメンツもあるんだろうが、かつての大阪戦争や山一抗争の再来だけは勘弁してもらいたい。
警察庁の強力な対応を願う。
もりもと なおき