最近では中学、高校生は大半がスマホを所有し、SNSを利用している。
こうした中、教員と生徒が繋がることで様々な問題が起きているようだ。教師と生徒の一線を超えた全国の教育委員会を悩ます"事件"もあり、対策に頭を抱えている。

本来なら画期的な生徒指導ツールだが…
もし自分が中、高校の教員なら、恐らく担任するクラス全員とLINEなどで繋がり、24時間、生徒たちの学習、プライベートなことなどごく普通に相談を受けると思う。しかし現実はそう簡単なものでもないようだ。
岡山県で3月、有村架純主演のテレビドラマ『中学聖日記』を地でいく"事件"があった。
20代の中学女教師が教え子の男子生徒に恋心を抱き、自分の自宅に呼び寄せてキスをするなどしたーとして、懲戒免職処分を受けた。

自宅に呼び寄せキスを
岡山県教育委員会によると、件の女教師は昨年4月下旬から、放課後、男子生徒の個別指導をするようになった。
そして女教師の方からLINEの交換を求め、メッセージの交換でより親密に。
5~6月にかけ女性の自宅で男子生徒とキスなどのわいせつな行為を、複数回したという。
教師と生徒がSNSで繋がり深い関係となる危険性も
キスが『わいせつな行為』とは全く思わないが、やはり教え子の中学生とはダメなんだろう。親が知ったら穏やかではない。
こうした"事件"各地であるようで、SNSで教員と生徒がつながることで起こる弊害に、各地の教育委員会は対応に苦慮しているようだ。
静岡県浜松市では男の教員が女生徒にSNSを通じて『会いたい』だの『好き』だの頻繁に送り、6ヵ月の停職処分に。浜松市教委はガイドラインを設け、学校内で教員がスマホを利用することを原則禁止とした。
校内スマホ禁止だけでは解決しない難しさ
こうした事件は氷山の一角で、恐らく教員が間違った利用をしているケースはかなり多いような気がする。
生徒のスマホ管理じゃなく、教員のスマホまで学校内で管理しなければならないのはやはり異常なことだ。
しかしスマホを取り上げても、教師と生徒の恋愛感情を取り上げるのは恐らく無理だろうと、思う。
もりもとなおき