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弘前実業りんご科、幕閉じる。こんな学科こそ残して欲しい

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青森りんごをつくるプロを育てた

青森県の農業高校の分校にユニークな『りんご科』があるのは知っていた。
青森県立弘前実業高藤崎校舎だ。
同校舎が閉校となり、そのりんご科もこのほど最後の12人が卒業し、同時に47年の歴史に幕を閉じた。

 

これまでに延べ2305人が巣立ったというから、彼ら彼女らが育てた青森りんごを、食べていない人は日本にいないかもしれない。

恐らく少子化と進路の多様化で、入学を希望しる中学生が激減しているんだろうが、残念だ。

栽培から販売まで学んだユニークな学科

りんご科は1972年に全日制の五所川原農林高藤崎分校に、リンゴ栽培を専門的に学ぶ学科として設置された。

また当然、リンゴ農家を育成することも目的。学科の生徒ひとりひとりが3年間、自分の1本の「マイツリー」を、責任を持って栽培するという実践的な授業を展開してきた。

 

この授業では立派な果実を収穫するまでではなく、そのりんごを修学旅行先に運搬し、自分たちで販売した。

栽培から販売までのノウハウを学ぶというユニークな授業だった。

日本の美味しい果実をさらに守り育てるためにも、青森県のりんご科はもちろん、長野県にもりんご科、山梨県にぶどう科、鳥取県のナシ科、和歌山、愛媛県にみかん科など、本気であったら良かったのにと思う。
徳島県はもちろん、すだち科があればいい。

しかし文部科学省も農業高校を減らしていくんじゃなく、逆にこうしたユニークな学科を育てることをなぜしないんだろう。

少子化の中でも、やはり守っていかなければならないものはあるはずだが。

もりもと なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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