サラリーマンにとって歓送迎会は必要で楽しいが…
すサラリーマンの時は年度末は必ず歓送迎会があり、必ず私が幹事を任された。小さな会社だったが出て行く人、新しく仲間になる人、深夜まで痛飲し歌を歌い楽しい夜を過ごしたものだ。
先日も厚生労働省の老人局が23人で送別会をしたことが厳しく批判されたが、仕事の関係で五月雨式に集まって来たとの記事を見て、自分たちの会を思い出した。
新聞をつくっていると皆が皆、7時集合は不可能で、9時半頃までに順にやってくる。
こうした場合、煮詰まってしまう鍋はダメで、幹事としては料理にも工夫をする必要があったのだ。
とりわけ遅く到着するメンバーほど、腹が減っている。二次会合流の人には寿司くらいは段取りしていた。
飲み会での感染の危険性は極めて高い
さてこのコロナ禍、送別会はやはり絶対に止めるべきだ、というよりしてはいけない。
会食でのコロナ感染の危険性を医師らは口酸っぱく警告しているが、事実、飲み会での感染は本当に多い。
酒を飲めばみんなが賑やかになる。すると話しをしても相当、大きな声じゃないと皆んなに聞こえない。
必然的に大声になり、メンバーに1人でも無症状感染者がいたらひとたまりもない。
徳島県庁のクラスターもやはり送別会だった
徳島県でも数日前、県庁職員によるクラスターが発生し、参加者のほぼ全員、7人もの感染者が出たが、やはり送別会で酒を飲んでいた。
居酒屋では目立つと考えたのか、個人の家でやっていたが、場所はどこだろうと関係はない。
もちろんマスク会食などしている訳はなく、宴は4時間にも及んだようだ。
コロナ感染はもちろん個人の責任ではないが、やるなという時にこうした飲み会を催す責任は極めて大きい。ましてや公的に仕事に就いている人は県民に対して責任がある。
当然、飲み会に参加はしていなくても彼らと職場で接している人は濃厚接触者だ。検査は陰性であってもしばらくは仕事を休まなければならない。
7人もが感染していれば相当、関係者は広範囲に及ぶ。それによって役所の一部門の機能がマヒすれば、県民生活にも大きな影響を及ぼすことになる。

役所のクラスターは市民生活に影響を及ぼすとの自覚を
今回の徳島県のクラスターについてテレビでお馴染みの呼吸器内科専門の倉持仁医師は

批判はしないが、症状がなくともその方がコロナであれば20日間はうつす可能性がある事、感染者が出たらその部署は機能停止に陥る事を認識した上で、本当にその会合が必要か否か、責任者は判断する必要がある。やるなら衝立をしっかり設置してやるか、できないならやらない
と、ツイートしたから、よほど気になったのだろう。
仲間との別れは寂しいが、忘年会、歓迎会はとにかくやめておこう。
もりもとなおき