待ち遠しい公共施設での屋内喫煙、原則禁止
あと1か月余が待ち遠しい。不特定多数が出入りする公共の施設での屋内喫煙が原則禁止となる、『改正健康増進法』が4月1日からに全面施行される。
これにより飲食店やオフィス、医療機関、パチンコ店などで喫煙ができなくなるからだ。
あまりに遅過ぎたが、たばこの煙は徹底的にあらゆる生活の場から締め出して欲しいものだ。

喫煙者の18%が4月からの屋内禁煙をまだ知らず
JTの発表したデータによると、2018年の喫煙者率は17.9%(男性27.8%、女性8.7%)だった。現在も少しずつ下がっている。
また、旅行サイトを運営するエアトリの調査では、4月から飲食店は原則屋内禁煙になることを喫煙者の17.8%がまだ知らなかった。
たばこを吸わない人の認知度はさらに低く、30%を超えていた。もちろん、吸わない人の生活は変わらないわけだが。
喫煙率18%弱だが、その90%が禁煙を考えていない
飲食店の原則屋内禁煙については非喫煙者の88.3%、元喫煙者の78.7%が「賛成」と回答している。これまで「せっかくのおいしい料理がたばこの強い臭いでまずくなった」「迷惑でしかない」などの意見があり、禁煙を大歓迎している。
これに対し喫煙者は「反対」が43.6%で「賛成」(21.0%)の2倍以上。「分煙で対応してほしい」「高い税金を払っているのだから少しは吸う人のことも考えてほしい」などといった意見が出た。
一方、これだけ喫煙者にとって厳しい喫煙環境ながら、これを機に禁煙しようと思うかについては90.3%が「思わない」と答えた。
パチンコ店は大打撃か
今回の法施行で最も打撃を受けるのパチンコ店かもしれない。パチンコ・パチスロユーザーに限ると、喫煙率は平均を大きく超えていると言われるからた。

条件を満たせば喫煙室を設けることはできるが、タバコを吸いながらのパチンコはできなくなると、客足が遠のく可能性は高い。
今まで吸わない人のことを考えずに、換気の悪さなどにきちんと対応してこなかったパチンコ店は、対策を迫られることになる。
もりもと なおき