地方都市も医療崩壊が現実のものになってきた
東京にいる子どもたちにはとにかくコロナに感染しないよう、細心の注意をするよう電話のたびに言っている。たまに喉が痛くて熱がある…などと言われると、ドキッとする。
これだけ口酸っぱく言うのは、もしも感染しても東京では100%病院には入れないからだ。
こんな心配ばかりしていたら徳島もあっという間に医療が逼迫してきた。知り合いの医師数人が『実質、医療崩壊状態です』と、メッセージをくれたから、かなりびびっている。
3日の新規感染者60人は本当に衝撃だった。東京に換算したら1200に相当するからだ。人口密度も小さく、感染リスクの高い朝夕のラッシュもない田舎で、やはりこの数字はヤバい。

余裕あったコロナ病床もいっぱいで、自宅待機が急速に
あちこちでクラスターが発生し1週間の感染者が200人を軽くオーバーしたら当然、コロナ病床が不足する。特に重症者は長い入院になるから、日を追ってベッドがなくなる。
この結果、自宅待機〜重症化という最悪のパターンとなる。
大阪は自宅待機者がすでに1万5千にとも言われ、人知れず自宅で亡くなる人も毎日、出ている。患者の命の選別を余儀なくされる医療現場のトリアージも始まっているのだ。
感染爆発している大阪、兵庫とは本四架橋でお隣になっていることを、今一度、意識すべきだろう。

キャパの小さい地方都市はクラスター重なると瞬く間に医療崩壊
とにかく地方都市は人口に合わせた医療規模だったから当然、キャバが少ない。
すでに基幹病院から県内の病院、医院に新規患者の紹介を控えて欲しい旨の要請が出ている。
つまりかかりつけ医が身体の異変を見つけてくれても、これまでのように紹介状により大きな病院で今は診てくれないのだ。
自分の身体と家族や友人を守るためにも、医療従事者に負担をかけないためにも、とにかく細心の注意を。
専門家がするなということは今は控えよう。
もりもとなおき