虐待発見はやはり学校・児相・警察の迅速な連携しかない
自宅で次男に暴行した父親(50)が、傷害容疑で徳島県警少年女性安全対策課と捜査一課、名西署に逮捕されたが、学校、児童相談センターと警察は虐待の可能性があるとして迅速に連携し、対応したものだった。
その結果、児童は母親と共に直ぐにセンターに保護され、父親も身柄を拘束された。


幸い日常的な虐待ではなく一時的なものだったようだが、父親は『暴力に訴えたのは悪かった』と、反省しているという。
とかく学校、児相から警察に情報が届くまで時間がかかり過ぎたり、児相が対応しなかったりで深刻な事態になるケースは多かった。
徳島のケースはそれぞれが速やかに役割を果たしたことが早期解決に繋がったといえる。
徳島県警本部と各警察署の日常的な虐待対策が功を奏した
徳島県警は昨年春からから家庭での虐待防止と、深刻な事態に発展しないよう、日常的に情報を収集。
個々の問題についても疑念のあるケースはデータを整理し、県内の全ての警察署で共有している。
児相や学校との連携も警察署毎に関係を構築している。今回はこうした日常の対応が功を奏したようだ。
学校ー児相ー警察がその日に全て迅速に対応した結果
父親の逮捕容疑は6月22日夕、次男が約束した時間を過ぎてもゲーム機で遊んでいるのに立腹。
次男の腕や足を複数回、殴ったり蹴ったりして全治2週間のけがを負わせたもの。
名西署によると24日、同署に徳島市にある県中央こども女性相談センターから「虐待を受けている子どもがいる」との連絡あり、直ぐに署員が自宅を訪ねた。
センターはこの日、次男が通う小学校から通報を受け、次男と母親を一時保護していた。
学校、児相が迅速に役割を果たしたら、スピード解決できるという見本のような事例だった。
もりもと なおき