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心研ぎ澄まし行う『遺品整理』という仕事の深さ

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超高齢化社会が求めたニーズ

超高齢化社会を迎え、『遺品整理』という仕事が静かに脚光を浴びている。ひとりとなっていた親が亡くなった後や、独居となった自分が"終活"として子どもたちに残すもの、廃棄するものを仕分けしておきたい高齢者からの依頼が多い。

独り暮らしの高齢者が激増し、孤独死も本当に多い。そんな訳で死後、遺体もかなり時間が経過していると、なかなか子どもたちや遺族も手がつけられないケースも多い。その後片付けや遺品整理の依頼もある。

徳島で、介護事業や介護用品の販売事業を展開するイツモスマイル株式会社(徳島市佐古二番町)が始めた。これまで介護士として働いてきた藤本昌敏さんが、お世話をしたお年寄りが亡くなった後、"主のいない自宅の片付けをしてあげなければ"と、考え、スタートした。

信用が全て。口に言えない大変さも

当然、他人の家に入り込んでの作業だから資格と信用がいる。藤本さんは一般社団法人・遺品整理士認定協会による『遺品整理士』の資格を取得。さらに社長に相談すると社内に『スマイル事業部』という部署をつくってくれたことで、俄然、営業もしやすくなったという。

黙々と作業をする藤本さん

死後の自宅の片付け、終活のお手伝いが多いが、楽なものばかりではない。独居の高齢者は看取りなく亡くなり、当然、死後何日も経過したケースもある。特に夏場は相当、大変そうだ。

また自殺者の自宅での遺品整理の依頼もあったが、心を込めて後片付けをしてあげたという。

故人に敬意を払い、心を研ぎ澄まし

実は超高齢社会を迎え、自宅で独りで亡くなる高齢者は増えている。
県警は誰にも看取られずになくなったケースは万が一を考え、必ず刑事調査官が検視をする。昔は担当専門官はひとりだったが、今は数名が担当。いかに独居高齢者の孤独死が多いかを物語る。

以前、捜査一課の幹部と話しをしたら、『検視が終わったら引き上げるが、遺族が連絡つかないケースは遺体も収容する。でも室内は大変な状況だから、後始末をしてあげる業者さんがいたらなあ』と、話していた。まだ、専門の遺品整理業がなかった時代だったから、やはり社会背景と時代のニーズだ。

以前、女優の壇蜜さんが、テレビで職業体験をしていたが、『死者に思いを寄せ、心を研ぎ澄ましてやらなければならない仕事だ』と話していたのが、印象的だった。
藤本さんも同じことを言っている。

もりもと  なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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