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急逝した東映岡田会長は『赤ずきんちゃん気をつけて』の薫君だった

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東映岡田会長は社長御曹司であり元役者さんだった

東映グループの岡田裕介会長が18日に亡くなっていた。仕事中に急に倒れ帰らぬ人となった。享年71才だからずいぶん若い。急性大動脈乖離という。

われわれの世代は岡田さんは、東映会長などという大会社の偉い人じゃなく、映画『赤ずきんちゃん気をつけて』の日比谷高校生、薫君のイメージがずっとあった。

もちろん急逝された今もずっとそのイメージがあるし、当時の若者には薫君を通しての受験勉強や安保や学生運動、ベトナム戦争があった。

学生時代、薫君役を演じた東映岡田会長

同じ日比谷…原作庄司馨さんとの深いご縁の主役

この芥川賞作品は作者である庄司馨さんの都立日比谷高校時代の思い出をモチーフに、主人公薫君の受験や恋愛、当時の高校生も巻き込んだ学生運動などが描かれている。

日比谷から当然のように受験するつもりだった東大が、学園紛争の影響で、入試が中止になった時に高3だった薫君のさまざまな心の葛藤が、当時の若者の心に突き刺さったのかもしれない。

そしてこの東宝映画の主演こそ、東映岡田茂社長の息子だった岡田裕介さんだった。
慶応大学在学中、たまたま京都で飲んでいるところを東宝のプロデューサーに見染められたのが縁だったようだ。

そして偶然にも、岡田裕介さんが日比谷高校で庄司馨さんの一級後輩だったのも目に見えない縁だったのかもしれない。

東京山の手のエリート高校生薫君には、軽い妬みがあった

赤ずきんちゃんは小説として抜群に面白かったが、私は少し入り切れないところもあった。

それは主人公薫君が東京山の手のいわゆるいいところ(当時の学生運動ことばならプチブル)の子であり、当時は日本一のエリート高校、日比谷の東大を目指す生徒…というところが、庶民にはちょっとという感覚はあった。
設定がハイソ過ぎたからだ。

岡田裕介さんはしばらく俳優として活躍した。そして父親の会社東映では映画プロデューサーから経営者となっていったが、私の中では純真な高校生、薫君のままだった。

女子高校生役森和代は、森本レオと結婚し直ぐ引退した

余談だが、薫君の相手役だった女子高生下條由美役は、女優の森和代だった。

赤ずきんちゃんでせっかくブレイクしたのも束の間、惜しまれながらわずか2年で引退した。俳優の森本レオと結婚したためだ。

そもそもレオは私の高校の大先輩で、名古屋の劇団やラジオで活躍していた。
東海ラジオの人気深夜放送『ミッドナイト東海』という深夜放送のパーソナリティで大人気だった当時、自身の番組で森和代を大好きになったと、何度も言っていたのを、まだ高校生だった私も聴いた。

リスナーのおかげでレオの恋は成就した

そしてそれを聞いたリスナーの女子高生らが森和代に手紙を書き、『ぜひレオと会ってあげて』との願いが通じて、番組にゲスト出演することになった。

これもその日、リアルタイムで聴いたが、レオがめちゃくちゃあがっていたのを覚えている。
そして結婚はあっという間だった。

2人とも名古屋出身。森和代は男子憧れの金城学院高校出身だった。

『赤ずきんちゃん気をつけて』は、私の頭の中では小説と映画はセットになっている。
岡田裕介さん・薫君のご冥福をお祈りいたします。

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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