慶応が東京歯科大を統合し、『慶応歯学部』誕生へ
慶応義塾大学が東京歯科大学(東京都千代田区)を統合し、2023年にも慶応大学歯学部が誕生しそうだ。
医学部をつくることが悲願といいながら、ほとんど話しの進む気配のない早稲田大学に対し、慶応はこれで、医学部、看護医療学部、薬学部、歯学部と医療系学部が全て整う。
以前、統合で慶応大学薬学部となった共立薬科大学がそうだったように、東京歯科大も慶応大学歯学部となれば、偏差値は最低10点以上は上がる。いきなり難関となるのは確実だ。
今の東京歯科大在学生にとっては嬉しい話しかもしれない。すでに今年度の入試から難化するのは確実だろう。

合併は東京歯科大から申し入れた
この話しは東京歯科大が今月、歯学部た統合と法人としての合併を慶応大に申し入れた。
これを受けて慶応大は検討を進め、評議員会で合併協議の開始を決めたという。
このままいけば23年4月に『応義塾大学歯学部』が誕生する。
医学部との連携、あるいは理工学部との連携など、幅広い歯学部となりそうだ。
歯科医過剰の中、不人気な私立歯科大が増加
合併協議の背景には私立歯科大の先行きの不透明さがあったようだ。
歯科医院は今やコンビニより多く、歯科医師の数は過剰気味。歯科医院の経営もかなり難しくなってきた。
これに伴い歯科大への進学は、学費の高さもあり定員割れになる歯科大もあるようだ。
私立歯科大ではトップクラスの東京歯科大でも偏差値は55といったところ。偏差値40台という低偏差値が大半で、難関揃いの私立医科大に比べ大きく差をつけられている。
慶応義塾大学は医療系学部を全て揃え、さらに大学の重みを増しそうだ。
早稲田に医学部誘致はどうなったのか
早稲田大学も田中愛児総長が就任時、医学部設置を"公約"した。合併、統合が噂される医科大学もあるが、現在、合併話しが進んでいるところは無いようだ。
首都圏にこだわらず、別の地域の医科大でも良いと思うが。いっそどこかの歯科大も一緒に統合はできないんだろうか。
もりもとなおき