絵に描いたような団塊世代の人だった
ショーケンこと萩原健一さんが亡くなった。まだ68才だ。絵に描いたような団塊の世代の人だった。
最近、あまり見ないと思ったら、2011年からGIST(消化管間質腫瘍)を患い、闘病していたという。
26日に容態が急変、亡くなったらしい。
グループ・サウンズ全盛期はザ・タイガースのジュリーこと沢田研二とテンプターズのショーケンは人気を二分していた。
あの不良っぽいところというより、不良そのものの雰囲気に僕らは憧れたものだ。
大麻や飲酒運転、恐喝未遂など、何度も逮捕されたが、やはりそれもショーケンだったと思うし、嫌いにはならなかった。
本物の俳優だった萩原健一
俳優でも活躍した。デビュー作は岸恵子と共演した『約束』だったが、いきなり俳優としての才能が開花。
そして『太陽にほえろ!』や『前略 おふくろ様』『誘拐報道』など、出演作は全て話題になった。
太陽にほえろのマカロニ刑事が、立ちション中、通り魔に刺されて死ぬ場面は今でも覚えている。
その後も多くのテレビドラマや映画で活躍、日本を代表する名優だったと思う。
『傷だらけの天使』のオープニングで、牛乳をパックのまま飲んだり、トマトやコンビーフの缶詰にかぶりついたり…
この野生的な食べ方も真似をしたのを思い出した。
とにかくアウトローから純朴な青年、時代劇まで役の幅は広かった。
思い出つきない憧れのショーケン
学生時代、ショーケンが出ている時代の『太陽にほえろ』にエキストラ出演したのも大切な思い出だ。
俳優になってから出した『お前に惚れた』という歌が好きで、カラオケで何度歌ったかわからない。
高校時代『エメラルドの伝説』や『神様お願いを』毎日、聴いてたのが昨日のことのようだ。
人生って本当にはかない。あっという間の夢のようだ。
心からご冥福をお祈りします。
もりもと なおき