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懐かしい特捜のエース。歳は重ねても巨悪を眠らせない気概変わらず

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巨悪を眠らせなかった時代の東京地検特捜部のエースたちが、今、衆院内閣委員会で審議している検察庁法改正についてテレビでガンガン、厳しい批判を展開している。現役復帰してモリカケ・桜を手掛けて欲しいくらいだ。

日本の刑事司法は基本理念失い崩壊する

松尾元検事総長らロッキード事件を捜査した元特捜検事らは、法務省に提出した反対の意見書の中で、『改正によって政権の介入が強まってしまった場合に、日本の刑事司法は適正公平という基本理念を失って崩壊することになりかねない』
と強い危機感を示した。

当時、政界を正す正義の味方、スターのようにもてはやされた松尾邦弘さん、堀田力さん、熊崎さん。いずれも泣く子も黙るかつての特捜のエースの中のエースだ。この3人がメディアにも登場し、口を合わせ検察の危機を強く訴えている。

田中角栄や金丸信を逮捕した特捜のエースたち

松尾邦弘さんは連続企業爆破事件、連合赤軍事件など公安事件を担当。
東京地検特捜部では、ロッキード事件を担当し、贈賄側の丸紅元専務だった伊藤宏から"田中角栄逮捕"に直結する供述を引き出した。

また堀田力さんも東京地検特捜部検事としてロッキード事件では米国での嘱託尋問を担当。起訴後公判検事として田中角栄元首相に論告求刑を言い渡した。

熊崎勝彦さんは東京地検特捜部長時代は上司の次席検事石川達紘氏らと共に金丸信の脱税事件、ゼネコン汚職事件、ノーパンしゃぶしゃぶで有名になった大蔵省接待汚職事件に関わった。

いずれも80代半ばだが、やはりスジを通した生き方をしてきたんだろう。ことばは理路整然としており、かくしゃくたるものだ。

総理をも逮捕できる検察を、骨抜きにする危険な安倍政権

この法案がいかに三権分立を破壊するか、検察から正義を奪い取るか、興奮気味に語っている。

検察は総理大臣だって逮捕、起訴できる最強の捜査機関だ(かつては)。実際、熊崎さん、堀田さんは東京地検特捜部の検事としてロッキード事件を担当。飛ぶ鳥を落とす勢いだった田中角栄首相を逮捕するに至った。
その大物検事が日本の危機だと訴えているのだ。自民党の諸君の耳には入らないのだろうか。

もりもと なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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