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我がT細胞(免疫細胞)にとってオプジーボはまさに心強い援軍だ

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私は現在、がんの免疫療法の代表的なオブジーボを3週に1度、点滴投与してもらっている。
ご存知のようにノーベル医学生理学賞に輝いた京大の本庶佑博士の研究から生まれ、商品化されたものだ。


当初は3500万円とむちゃくちゃな高額の薬だったらしいが、"夢のがん治療薬"と話題になったものだ。
現在は保険適用となり一般化しているが、残念ながら効き目は癌患者の20〜30%までといわれる。

しかし効く人には劇的に効くようだ。
いろんな差別発言で物議を醸す森喜朗元首相が、オプジーボ投与で余命数ヶ月の末期がんから生還したのが有名だ。

しかし果たして私に効き目はあるのか?
そんな心配をしながらもさる1月から始めたが、何と私にも抜群の効果が出ているようだ。
それまでに抗がん剤でかなり縮小していた癌は春には画像上は消滅し、腫瘍マーカーも正常値になった。

どんな薬か。まず免疫には異物を攻撃する『キラーT細胞』と、攻撃を抑える『制御性T細胞』がある。
そのバランスで自分の細胞は攻撃せずに、がん細胞やウイルスだけを攻撃するという。

しかしながらがん細胞はキラーT細胞にブレーキをかけて、自分への攻撃を免れているから厄介なのだ。このブレーキを解除する薬がオプジーボだ。

簡単に言えば私のT細胞が『ウクライナ軍』で、がん細胞が『ロシア軍』とすれば、オプジーボはウクライナを支援するNATOや日本など西側諸国みたいなものか。

癌告知された時、私の胃と肝臓がほぼ癌に制圧され、身体全体が"陥落"するのは時間の問題(余命6か月)だった。

しかし当初は抗がん剤が激しく癌を攻撃し、敵の癌から胃と肝臓を奪還寸前までいったが、私の身体も長い戦いでかなり疲弊してきた。

そこで援軍となったのがオプジーボだ。これで力を得た私のT細胞は癌をさらに激しく攻撃。
戦意だって私のT細胞の方が癌細胞より遥かに高く、胃と肝臓をほぼ奪還した。

今後、癌が"核"の使用という禁じ手を使うことも懸念されるが、何とか諦めて癌に撤退してもらいたいと、願っている。

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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