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戦わず甲子園を断念した大船渡佐々木への思い。今だ疑問残る監督判断

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自分なら、東大合格と甲子園出場なら迷わず甲子園を

自分が今高校生だったとして、東大へ入るか野球部で甲子園大会に出場するかどちらか一つ神様が叶えてくれるなら、躊躇なく甲子園球児になることを選択する。
選択の余地無しだ。

野球部など縁のないオヤジでもそのように思うんだから、現役球児たちの甲子園への熱き思いはいかほどだろうか。

今大会でも3回戦、石川星稜ー智弁和歌山の戦いは感動しかなかった。
とりわけ延長14回で三振23個を奪った星稜のエース奥川君の力投は圧巻だった。

かつての作新学院のエース、江川卓にイメージを重ねた人も多く、これこそ甲子園のエースだと思わせた。

そして勝った奥川が校歌を歌いながら泣いたのは、共に闘った智弁和歌山の選手への思いだったと聞いて、また感動した。

奥川の力投を見て、佐々木は何を思っただろう

奥川君の活躍を見て思ったのは、彼と友人でありライバルの岩手県大船渡高校3年生の佐々木朗希君のことだ。

ことしの夏の甲子園は佐々木の為にあると思っていただけに、改めて佐々木のいない甲子園が寂しくもあった。

投げたかっただろう。ライバルたちと死闘を繰り広げたかっただろうに。

そして大船渡に入学した時から『佐々木と一緒なら甲子園へ行ける』と信じ、辛い練習に耐えたチームメイトたち。岩手県決勝で佐々木がマウンドに立たなかった時の落胆はいかほどだったか。

もちろん岩手県大会決勝。総合力に勝る花巻東高に佐々木が投げていても負けたかもしれない。

しかしそれなら諦めはつく。しかし佐々木は投げなかった、投げさせてもらえなかったのだ。

岩手県決勝、花巻東に敗れうなだれる佐々木とチームメイト

たかが部活動、されど部活動…

私は佐々木を出さなかったことに対する監督のことばが、いまだにひっかかる。
『故障はしてなかった。でもきょう投げたら故障する可能性が高かった』というコメントだ。

佐々木登板回避について質問を受ける監督


賛否両論だったが、何故か監督を批判した識者はネットで叩かれたのも後味が悪かった。

高校野球は部活動だ。そしてスポーツ系部活動の最大、最終目標は全国大会の出場だ。そのために日夜精進するし、親たちも協力を惜しまない。
将来、必ずプロの道に進む生徒も、入学した時から大リーガーになることが決まってる訳じゃない。

世間が将来の球界の至宝などと勝手に決めつけ、監督に無言のプレッシャーをかけ、大切な試合での登板を回避させられるのであれば本人、チームにとって迷惑な話しだ。

大投手たちのその後の輝きは、甲子園あればこそだった

大リーグで活躍する大谷も田中もダルビッシュも、あの甲子園があったから今の輝きがあると確信する。松坂の伝説も、あの甲子園の熱投あればこそだった。

佐々木はこの高校球児として大切な過程、輝かしい一瞬を監督の一存で飛ばされてしまったんじゃないだろうか。

週刊文春で今週から3回の連載が始まった。ずっと大船渡野球部を取材したジャーナリストによるものだという。
題して《密着スクープ連載》大船渡佐々木 登板回避の真相「勝ちにこだわらない迷采配」が生んだ深い溝

佐々木君登板回避に、まだモヤモヤが残る人は多い。少しでも真実に近い報道に期待したい。

もりもと  なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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