非常識な教師のとんでも話しはいくらでもあるが、教室の権力者・教師の不適切な指導の強制に、小学生ながら毅然と反対した児童たちがいたことに、心救われる思いだった。

『支援学級の子が邪魔だと思う人、手を挙げて』…驚きの言葉
沖縄県の小学校での出来事だ。同じ教室で普通学級と支援学級の児童が合同で授業を受けていた。
この時、支援学級の児童が騒いだことに対し、教師が『うるさいと思う人、邪魔だと思う人は手をあげて』と、児童に挙手を促した。
ところがこの教師の思いに反して挙手しない児童もいたのだ。
これに対しこの教師は腹が立ったのか、『あなたも支援学級に行きなさい』と言い放ち、手首を掴まれた子もたというから、二の句が告げない。
騒いだ児童は後ろに立たされたという。
勇気を持って手を挙げなかった児童が親に伝え、発覚
この問題は手をあげなかった児童が、帰宅して保護者に打ち明けたことで発覚、教育委員会の知るところとなった。挙手をしなかった子の中には、先生が怖いと、4日間、学校を休んだ子もいたという。教師に対し、不信感が残らなければ良いがと、思う。
教育委員会は『教師に不適切な言動があった』と認め、この教師を指導した。しかし特に処分の対象ではないと判断した。この教師は体調不良を理由に休職しているという。
支援学級の意義、意味がわからない教師に問題
小学校の教師なら教員養成の段階で、支援学級の意義を勉強したはずだ。そして普通学級と支援学級が併設する学校の教員なら、普通は支援学級の児童に対し、十分、理解ができているはずだ。
それなのにこの言動には驚いた。2つのクラスが一緒に授業をする意義が、この教師は全く理解していないと、判断せざるを得ない。
しかしそれにしても教師の威圧的な言動に対し、"先生が間違っている"との認識で手を挙げなかった児童がいたことに救われた。
もりもとなおき