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文春オンラインの記事で分かった自己責任論の出発点。良い記事だった

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やはりフロンティア精神の国だ。パウエルさんのことばに感銘

かつてイスラム過激派に誘拐、拘束された日本の民間人3人に対し、初めて政治家から『自己責任』の批判のことばが飛び出した時、問われたアメリカのパウエル国務長官(当時)はこう言ったという。

『誰も危険を冒さなければ私たちは前進しない。より良い目的のため、みずから危険を冒した日本人たちがいたことを私はうれしく思う』と。
そしてさらに、「私たちは『あなたは危険を冒した、あなたのせいだ』とは言えない。彼らを安全に取り戻すためにできる、あらゆることをする義務がある」(朝日新聞 2004年4月20日)

 

14年前のイラク人質事件が自己責任論のスタートか?

2004年4月、ボランティアの民間邦人3人がイラクの過激派組織に人質として誘拐、拘束され、日本政府が自衛隊のイラク撤退などを要求された事件。当時の政府や外務省が解放交渉に奔走し、1週間後に解放された。

この時多くの政治家から、自己責任ということばが飛び出したが、文春オンラインはこの2004年を自己責任論のスタートとし、良い記事にまとめてくれている。
まず言い出しっぺを探していたところ、このお方の可能性が高いという。良く考えもせず発言するのは、希望の党騒ぎの時と何も変わっていないということか。
それはどうやら小池百合子都知事が衆院議員で環境大臣時代の2004年に、コメントとして述べたことばが最初の可能性が高いと結論づけている。

 

当時、小池環境相は「(三人は)無謀ではないか。一般的に危ないと言われている所にあえて行くのは自分自身の責任の部分が多い」と指摘していたという。

そしてもちろん小池さんの真似をした訳ではないが、ボランティアとはいえ何故わざわざ危険な地域に行くのかなど、政治家を中心に自己責任を問う批判の声が次々と上がった。

当時は小泉首相も痛烈に批判

解放されたひとりの女性が『イラクを嫌いになれない。残りたい』と言ったことに対し、小泉首相は
『いかに善意でもこれだけの目に遭って、これだけ多くの政府の人が救出に努力してくれたのに、なおそういうことを言うのか。自覚を持っていただきたい』と批判した。

当時はまだネットは普及しておらず、今回の安田さんのように一般や有名人からのバッシングはなかったから、三人はまだ救われたかも知れない。

今回、安田さんの件で驚いたのは、保守派が愛読しているはずの産経新聞は
『危険を承知で現地に足を踏み入れたのだから自己責任であるとし、救出の必要性に疑問をはさむのは誤りである。理由の如何(いかん)を問わず、国は自国民の安全や保護に責任を持つ』と。
保守派産経はこうしたケースの国の責任を再確認した。

14年間でずいぶんギクシャクした寛容さの無い世の中になってしまったと、安田さんバッシングで思う。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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