従来の新卒一括採用が異常だった
以前、ブログにも書いたが、大学生の就活はこれまでのルールを撤廃、2021年から完全にフリーにすることを経団連の中西会長が表明、新制度と被る現在の大学2年生はもちろん、企業にも大きな波紋を呼んでいる。
これまで日本企業と大学生が、一斉にスタートを切っていた日本独自の新卒一括採用のかたちが異常だったと思う。
私はこれで理想的な通年採用に向かっていくと思うし、やはり良い人材確保、学生たちも希望の職種につくためにはそれが理想と考える。
現実にリクルート、ファーストリテイリング、楽天、ソフトバンクなど名だたる企業は、一括採用と合わせ通年採用も行なっている。
すでにルールは形骸化。通年採用で本来の大学教育を
今は3月1日からが説明会、6月1日が採用解禁となっている。しかしこの解禁日に70%が内定するなど、今のシステムは形骸化していた。
また人気の外資系やIT系は経団連の取り決めに拘束されないため、良い人材を先に確保されてしまう焦りが日本企業にあった。
心配されるように、当初はスタートの早い学生が続出、多少は混乱するが、私は通年採用に切り替えていく企業はあっという間に増加すると考える。
これまでは3年生の半ばから就活に気持ちがいき、さらに4年になると授業や研究そっちのけで就活に翻弄される学生たちがいかに多かったか。もちろん、短期留学なども減り、世界のグローバリズムに反するような、大学教育となっていた。
通年採用で短期留学も可能に
企業が通年採用を打ち出せば、4年の初めに就職先を決め、夏休みを挟んだ短期留学も可能になる。逆に4年の卒業間際に留学先から帰り、就活することも可能となる。
企業の採用日程に右往左往せずに済むのは大きい。
大規模な企業説明会も無くなれば悪名高い学歴フィルターも意味がなくなり、多くにチャンスが与えられる。
地方の学生も二流、三流と言われる大学の学生も、果敢に挑戦すべき出し、新制度で私は良い方向に向かうと思う。
もりもと なおき