なぜ新嘗祭の日にわざわざ中曽根合同葬をしたのか?
私は右翼ではないが内閣と自民党が、皇室はもちろん全国の神社にとって最も大切な『新嘗祭』の日に、元総理中曽根康弘さんの合同葬を執り行うことはおかしいと思った。
やはり新嘗祭の日に、諸官庁や国立大学などに弔旗・半旗を掲げることを要請したことには、当然、神社関係者からも戸惑いの声が出ていたようだ。
自民党には右派ぶる政治家、保守を自認する政治家はあふれているが所詮、その意識ってその程度だったのかと思う。内部から異論はなかったのか?

責任者がうっかりなら、保守を自認する資格はない
神嘗祭は宮中祭祀のひとつだ。宮中および伊勢神宮で祭祀が行われる。
その年に収穫された新穀(初穂)を天照大神に奉げる感謝祭と位置づけられ、伊勢神宮では最も重要な祭祀だとされる。毎年、10月17日と決まっている。
だから何もこの日に葬儀をしなくても。そして新嘗祭の日に諸官庁や国立大学に弔旗・半旗を掲げることを指図したことにも、不満の声が神社関係や右翼団体からも出ていたようだ。
恐らくわざわざ合わせたはずはない。合同葬を計画した関係者が、そうした認識が全く無かったのだろう。しかし悪気はなかったでは、保守を自認する自民党としてはあまりに情け無い。
ある有力な民族団体のツイートには『この日に葬儀を設定した責任者の無知さは許されない』などと、あった。
自民党からは特に反省の声は聞こえてこない。当の中曽根さんが一番、戸惑っているかもしれない。
もりもとなおき